Squareのカードリーダが売れ行き好調


Squareのクレジットカードリーダが最近よく売れていると、The Motley Foolが伝えている。

Squareのホームページより
Squareのホームページより

Squareはこれまでのスワイプ方式対応のみの小型カードリーダに加えて、NFCやEMVチップにも対応できるカードリーダを2015年11月から提供している。

このカードリーダは1台49ドルするが、これが最近よく売れていて、これまでに50万台近く売れたという。

そのおかげでSquareの第1四半期のハードウェア売上は前年同期比で634%の増加という大きな伸びとなった。元になるベースが小さいこともあるが、前期比でも154%の増加と好調だ。

売れ行き好調の要因は、Apple PayなどのNFC方式によるモバイル決済が増えていることもあるが、EMVチップ対応に関するルール変更が大きい。

米国では2015年10月1日からEMVチップに対応していない加盟店は、カードの不正利用があった場合に損害額を負担する義務を負う可能性が高くなったからだ。

49ドルの支出でそのリスクが軽減できるのなら安いものだ。

ちなみに競合のPayPalもNFC/EMV対応のカードリーダを提供している。こちらは149ドルと高いが、3か月以内に3,000ドルの利用があれば100ドル返金されるので、Squareと同じ49ドルとなる。

ただ、EMV方式は決済処理にやや時間がかかるという欠点がある。それに比べるとNFC方式は驚くほど速い。

これを機にNFC方式のモバイル決済の利用が進むという可能性もないわけではない。