T-Mobileが「Un-carrier Next」を発表


T-Mobileは1月5日、ラスベガスで開催中の家電見本市(CES 2017)で、「Un-carrier Next」を発表した。

「Un-carrier」シリーズの施策としては2016年8月にオール無制限の「T-Mobile ONE」プランを導入した「Un-carrier 12」以来なので、「Un-carrier 13」としてもいいくらいだが、番号を振るのはやめにしたようだ。

「Un-carrier Next」では、モバイルインターネットにおける顧客の痛みを取り除くため、以下の4つの新ルールを確立すると発表した。

T-Mobileの発表映像より
T-Mobileの発表映像より
  1. 新規顧客向けのプランはT-Mobile ONEに一本化する。既存顧客はこれまでのプランを継続するか新しいT-Mobile ONEに変更するかを選ぶことができる。
  2. オール無制限の「T-Mobile ONE」について、税金やサーチャージなどの諸費用を廃止する(込み込みにする)。すなわち、webサイトや広告などに表示されたとおりの料金が請求されることになる。
  3. T-Mobile ONEの料金を変更しない。顧客がプランを変更しない限り、T-Mobile側からは絶対に変更することはない。
  4. T-Mobile ONEにおいて、1か月のデータ使用量が1回線につき2GB以下だった場合には、1回線につき10ドルを返金する「キックバック」を導入する。

さらに、税金を支払うのは嫌だけど還付は大好きというのが人の常なので、他社からT-Mobileに乗り換えると、1回線につき150ドルを還付する。これは期間限定の措置で、最大12回線まで適用する。還付を受けるために端末の下取りや分割払いなどをしないといけないというような条件は付いていない。

この新施策のうち、「キックバック」というのはイメージ的には良くないが、コンセプト的には賛同できる。

既存のデータ上限付きプランにも是非キックバックを導入してもらいたい。上限まで使い切らなければ還付してくれるというのであれば、積極的にデータを節約しようという気になる。

ネットワークの混雑緩和策として効果的なのではないか。