Verizonが2年契約と端末補助金を廃止


VerizonがT-Mobileに追随して2年契約と端末補助金を廃止する。同時に料金プランを改定してシンプルにする。

8月13日に開始する新プランは音声とテキストが無制限で、データはアカウントごとに許容量に応じて以下の4種類から選ぶ。

  • Small: 1GB(月30ドル)
  • Medium: 3GB(月45ドル)
  • Large: 6GB(月60ドル)
  • X-Large: 12GB(月80ドル)

個人プランとファミリープランの区別はなくなる。同一アカウントに複数回線がある場合はデータがシェアできる。どのプランでも追加のデータは1GBにつき15ドル。

この他に、端末ごとにかかる回線アクセス料金がスマホは月20ドル、タブレットとポータブルWi-Fiホットスポットは月10ドル、スマートウオッチなどのコネクテッドデバイスは月5ドル。

既存顧客は現在のプランを継続することも新プランに移行することもできるが、新規顧客は新プランで端末を一括払いで買うか分割払いで買うしかなくなる。なお、分割払いの「Verizon Edge」という名称はなくなるらしい。

Verizonによれば、今回のシンプルなプランは顧客のライフスタイルに合わせたものだという。コーヒーやTシャツなど、世の中の多くのものがS、M、L、XLのサイズだ。顧客はこのサイズの中から選ぶことに慣れている。これでプランの選択がはるかに容易になるというわけだ。

確かに今までのプランは選択肢が多すぎて複雑だった。新プランになると現行のプランはホームページ上から消えてしまうので、記念に残しておきたい。

現行のプランではまず月額アカウントアクセス料金をデータ許容量に応じて以下から選ぶ。

Verizonのホームページより
Verizonのホームページより(以下同じ)

次に端末ごとにかかる月額回線アクセス料金を以下から選ぶ。

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新プランは現行プランに比べて少し値下げになる。たとえばスマホ1台でデータが1GBだと現行プランで月55ドルのところ新プランでは月50ドルに、3GBだと現行の75ドルが65ドルに、6GBだと85ドルが80ドルになる。

ところで、VerizonのCFOのFran Shammo氏は2014年3月に、「端末補助金は極めて優れた制度」、「これを廃止するのは間違い」、「分割払いには多くのリスクが伴うので、ここは保守的なやり方で行く」などと述べていた。

前言を翻してまでT-Mobileに追随するという、Verizonにしては極めて思い切った決断だ。