KDDI research atelier 研究員がひも解く未来

研究員コラム

未来を見据え、調査分析から研究開発までをシームレスに進めるKDDI research atelierの研究員。
実証フィールドでの活動を基にした独自の視点から、未来のライフスタイルに先立つ先端・応用技術や先進事例やサービスなどについて考察します。

リユース事業のノウハウ販売が始まった~次にくるのはAIによるリユース支援

リユース(中古)事業の市場が拡大しており、国内外さまざまなブランドや小売店がリユース事業に乗り出している。そして足元ではある変化が起こっている。元々リユース事業をしていた企業が、新たにリユース事業に乗り出す企業に対してノウハウやツールの提供を始めたのだ。

サムスンが世界で展開するアート配信事業〜数百万ユーザーに向けた「アートのある生活」

今回ピックアップしたのは韓国大手のサムスン電子(以下、サムスン)だ。同社は世界42カ国において、TV事業の中でアートを活用している。しかも、商品の改良とサービス内容の拡充を続けており、力の入れようがうかがえる。サムスンが世界に向けたTV事業の中でどのようにアートを使っているのか、皆さんと共有したいと思う。

傘を持たずにSDGs生活をはじめませんか

駅やホールなどの角に珍しい箱が置かれていることに気づいた。よく見てみると箱の中には10本前後のビニール傘がかかっており、月額もしくは24時間制でビニール傘を借りることが出来るサービスとのこと。コンビニや駅でモバイルバッテリーをレンタルできるサービスは目にすることが多いが、傘のレンタルサービスは全国的には珍しい。

ぼっちでグループワークをやってみた

私は、「学ぶ」ことが好きである。仕事柄、各業界の第一人者や専門家、新たな事業に取り組む起業家、大学などの学術団体の有識者の方々が講演するイベントやセミナーに足を運んで話をうかがってきた。最近、専門家や有識者に加えて、私の視野を広げてくれる新しい仲間が身近にできた。それは生成AIで、私のいわゆる「壁打ち」の相手になってくれている。

大企業が芸術祭に出展する理由〜アートとテクノロジーで新しい顧客とのつながりを

芸術祭(アートフェスティバル)とは、国内外のアーティストが参加するアートの祭典であり、数週間から数ヶ月にわたってその地域を巻き込んで開催される。国内でも、「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」、「瀬戸内国際芸術祭」、「横浜トリエンナーレ」などを筆頭に各地で様々な芸術祭が催されている。今、芸術祭に出展する大企業が少しずつ増えている。協賛や後援ではない。作品を展示するのだ。

レコードがミュージシャンの新たな収入源に〜サブスク全盛時代のアナログな稼ぎ方

アナログレコードが売れている。日本レコード協会によると2023年のレコード生産量は270万枚で、3年前の2.5倍に増えた。レコードが売れているのはもちろん日本だけの現象ではない、米国でも、2020年には売上で、2022年には販売枚数で、レコードがCDを超えた。英国でも、16年連続でレコードの売上が伸びており、2023年には売上枚数が590万枚に達した。

第10回 これからの働き方はダブル・ハイブリッドの時代へ――オフィス+リモート、人間+AI

2020年3月にWHO(世界保健機関)が新型コロナ・ウィルス(Covid-19)のパンデミック(感染爆発)を宣言してから、早くも約4年が経過した。その間に私達の働き方は大きく様変わりし、今も変化の最中にある。国土交通省の調査によれば、リモートワーク(主に在宅勤務)経験者の8割以上がコロナ感染の終息後も(ある程度まで)その継続を望んでいる。
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