「FUTURE GATEWAY」

越境走者とともに2030年のあたりまえを考える「FUTURE GATEWAY」。そんな「FUTURE GATEWAY」に関わる人々の価値観に迫り、一緒に未来を考えていきたいと思います。

第3回に登場してもらうのは、社会課題に対してクリエイティブや広告という接点で様々な働きかけを続けているクリエイティブ・ディレクターの辻愛沙子さん。日本における社会課題の現在地と、これからの未来に向けて何を願うのか、お話を伺いました。

純粋な「なぜ?」を忘れずに大人になった

ーーまず、辻さんを紹介するとすればクリエイティブ・ディレクターという肩書きになるんだと思いますが、辻さんは自分の仕事についてどう考えていますか?

辻:いわゆる企画職、クリエイティブ職と呼ばれる分野ですね。クリエイティブ・ディレクターと聞くと「表現する仕事」だと思われることが多いのですが、そもそもの根底にある「社会のあり方を考える」ことが仕事の中心にあるんです。最終的なアウトプット表現は、その中の一つでしかないと思っています。

ーー社会のあり方を考えるって難しいですよね。ずっと勉強をし続ける必要がある。勉強をしているという感覚はありますか?

辻:表現やコミュニケーションの仕事をしている以上、学び続けることは前提条件だと思っています。ただ、その上で一個人としての姿勢でいうと、「学ばねば」というより「学びたい」という感覚が近いかもしれません。勉強よりも好奇心に近いかな。色々なことに対して「なぜ?」って思う気持ちがずっとベースにあるんだと思います。

辻愛沙子:arca CEO、クリエイティブ・ディレクター。Ladyknows代表。社会派クリエイティブを掲げ、「思想と社会性のある事業作り」と「世界観に拘る作品作り」の2つを軸として広告から商品プロデュースまで領域を問わず手掛ける越境クリエイター。リアルイベント、商品企画、ブランドプロデュースまで、幅広いジャンルでクリエイティブディレクションを手がける。2019年春、女性のエンパワメントやヘルスケアをテーマとした「Ladyknows」プロジェクトを発足。2019年秋から報道番組「news zero」にて水曜パートナーとしてレギュラー出演し、作り手と発信者の両軸で社会課題へのアプローチに挑戦している。今年5月には未来を語る大人の学び場「Social Coffee House」をスタート。

ーー今の仕事に至るまでの経緯というか、その好奇心は昔からありましたか?

辻:例えば、小学生のときにランドセルの色が黄色で指定されていたんです。「なぜだろう」と思って先生に聞いたら、「万が一何かあったときにランドセルが黄色だと目立つから」って説明を受けて「なるほど!」と思ったんです。その感覚が今もずっとある。だから、「世直しをしたい」みたいな気持ちよりも、当時の興味の対象が学校から社会にまで広がっただけで、あの頃の「なぜ?」に限りなく近い感覚のままで生きているんだと思います。

※この記事は抜粋版です。全文はFUTURE GATEWAYサイトでお読み頂けます。