オンデマンドで食事を配達するMuncheyが会費制になった。

新たに設定された会費は月々8.95ドル、または年額85ドル。1回ごとの配達料(2.95ドル)は別途かかる。その代わり、食事の価格を最大20%値下げした。
例えば、今まで9.95ドルだった「サンタフェスタイル・グリーンチリ・シチュー」は7.95ドルになった。
今までとの差額は2ドルだから、このメニューばかり注文するとした場合は、月に5回以上注文すれば元が取れる計算になる。
今なら30日間は会費無料で「お試し」ができる。
Muncheryは以前にも年会費を払えば配達料が無料になる会費制を導入したことがあるが、うまくいかなかったようだ。
TechCrunchによれば、以前の会費制は、注文が増えれば増えるほど赤字になる構造だった。配達人も「W-2」(源泉徴収票、すなわち従業員)として雇っているので、給料や交通費や社会保険料などの諸費用も大きい。
顧客にあまり注文してくれるなと願うという状況は、ビジネスとしてはおかしなことだ。
今回の会費制はその状況を改善し、マージンは少ないが赤字にはならない程度に設定し、顧客に好きなだけ注文してもらえるようにしたという。
一方、競合のSprigは月10ドルの会費で配達料が無料になるサービスをまだ維持している。Sprigも配達人は「W-2」だから状況は同じはずだ。
SprigでできることがなぜMuncheryでできないのかと、TechCrunchは疑問を呈している。Sprigが儲かっているかどうかは不明だが。
オンデマンドサービスはどこで儲けるかを模索中だ。