死亡原因の第3位が医療ミス


死亡原因の第3位が医療ミスというショッキングな調査結果が明らかになった。

米疾病管理予防センター(CDC)が米国人の死亡原因ランキングを毎年発表している。2014年には心疾患が61.4万人で第1位、ガンが59.2万人で第2位、慢性下気道疾患が14.7万人で第3位などとなっている。

なお、現状では死亡原因のリストに「医療ミス」は出てこない。たとえ医師が死亡診断書の直接死因に「医療ミス」と記載したとしても、統計上の死亡原因としてはそもそもその治療をするに至った根本的な傷病名が採用されるからだ。

これに対し、ジョンズ・ホプキンス病院の研究者が調査を行い、毎年米国で医療ミスのために死亡する患者は25万人以上と見積もり、死亡原因の第3位に「医療ミス」を挙げるべきだと主張していることを、EIN Newsが伝えている。

EIN Newsより
EIN Newsより

CDCのカウント方法はWHOのガイドラインに従ったものなので簡単には変更できないらしいが、何らかの形で医療ミスの実態を明らかにして、改善の機運を高めたいとの趣旨だ。

米国の医療費はべらぼうに高いが、それだけ医療の質も高いのだろうと思っていた。医療ミスがこんなに多いとはショックだ。