アメリカで車を買うのはやはり難しい


アメリカで車を買うのは難しいようで簡単でもあり、簡単なようで難しくもある。最終的にはやはり難しい。

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不本意ながら希望金額より20ドル高い月々のリース料で契約させられる羽目になり、契約手続きが終わりに差し掛かったところで、今まで使っていた車を返す話になった。

ファイナンスの担当者は、現在のリースがまだ満了していないので、今車を返すことはできないという。もし返すと、リースの中途解約となり、約2,600ドルの解約料がかかるという。

リースの満了日が「7月1日」だったので、その日までに返さないといけないのかと思っていたら、それから30日以内に返すことになるので、7月30日が返却期限になるのだそうだ。後約2か月残っている。

もちろん、期間満了までのリース料を全額払って車を早期に返すことは可能だが、週末は担当者がいないのでリース車の返却はできないという。その日はあいにく土曜日。

しかし営業担当者は、今の車を返却するという条件で新しい車のリース料を算定してくれたはずだ。そこのところはいいのかと聞くと、ファイナンスの担当者はそんな話は聞いていないという。

さて、どうするか。家族も一緒に来ていたので、2台で帰ろうと思えば帰れないこともないが、駐車場が問題だ。2-3日なら路上駐車でも何とかなるかもしれないが、2か月となると難しい。

そこで思いついたのが、古い方の車をFlightCarに預けることだ。空港周辺で無料で車を預かってくれて、その車をレンタカーのように他人に貸し出し、借り手がつけば走行距離に応じて報酬が得られるというサービス。うまくいけば小遣い稼ぎができる。そうしよう!

と思ったとき、ちょっと席を外していたファイナンスの担当者が戻ってきて、リース料を全額払えばその日に車を返してもいいように話をつけてきたという。

そんなことができるなら最初からできると言ってくれればいいものを、今更言われてもこちらはもうFlightCarに預けることで決心がついている。

結局その日は2台で帰ることにした。

アメリカではさまざまな場面で担当者によって対応が違うことがある。すなわち結構柔軟性があるということだが、これがいい結果にも悪い結果にもなり得る。

スムーズに事が運ぶ方向で柔軟性を発揮してくれればよかったのに、今回は事あるごとに問題を押し付けられるような形で柔軟性を発揮してくれてしまった。

車に限った話ではないが、アメリカでは満足のいく購入体験を得ることは難しい。