アメリカで車を直してもらうのも難しい


車を買って早々に整備工場に持ち込むこととなったが、ここでの体験がまた驚きだった。

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買って早々に故障したりぶつけたりしたわけではない。アラームを購入したのだが、買った日は土曜日で、アラームを取り付ける担当者がいないので、後日サービス(整備工場)に予約してアラームを付けてもらうようにと指示されていたものだ。

今まで定期点検などで利用していたディーラー直営の整備工場なので、勝手はよくわかっている。

予約はオンラインでできる。電話でもできるが、言い間違い、聞き間違いなどがあるといけないので、今まではオンラインでやっていた。

早速、今までのようにオンラインで予約をした。修理項目を選ぶようになっているが、当てはまるものがなかった。

該当項目がわからないときはメモ欄に書くようにとの説明があったので、メモ欄に「アラーム取り付け」と書いておいた。

予約が完了するとすぐに確認のメールが来た。予約の当日にも確認のメッセージがSMSで届いた。

当日、予約した時間ぴったりに車を整備工場に持って行った。いつもはオフィスからスタッフが出てきて、用件を聞いてくれるのだが、その日に限って誰も出てこない。

ガラス越しにオフィスの中の様子が見える。スタッフが1人しかいない。いつもは3-4人はいるのに。忙しいのかもしれない。

しばらく車を停めた場所で立って待っていた。10分位待っても誰も出てこないので、オフィスの中に入り、1人いたスタッフに用件を告げた。

「2時45分に予約した者だが」

「そんな予約は受けていない。修理の内容は?」

「アラームの取り付けだ」

「伝票(due bill)はあるか?」

「そんなものはない」

「伝票がないと何もできない」

「オンラインで予約して、このとおり確認メールも来ている」とスマホでメールを見せたが、それは伝票ではないという。

話が進む気配がない。そのうち奥からもう1人スタッフが出てきた。その人も同じように「伝票はあるか」と聞く。同じように確認メールを見せたが、それではないと言う。

「さっきから伝票、伝票と言うが、一体何の伝票だ。それはいつどこでもらえるんだ?」と言っているうちに、思わず語気が強くなってしまった。

向こうはちょっと怖気づいたように見えた。「車はいつ買ったのか」と聞くので「数日前に買ったばかりだ」と答えた。

だから伝票がないのかもしれないと2人で話をしている。

車を買った際にもらった書類の束を念のため持って行っていたので、カバンからそれを出してみた。

スタッフの1人がそれを見て、その中から1枚の紙切れを取り出した。「あった」。「伝票」なるものは、書類の束の中に入っていたのだ。

しかし、この書類をもらったときには、そんな「伝票」が入っているとは説明されなかったし、アラームを付ける際に何か書類を出すようにとも言われていなかった。

とりあえず「伝票」の問題は解決したが、これから改めて予約を入れ直す必要があるそうだ。

アラームの取り付けは専門の担当者がやるので、オンラインでの予約はできないと言う。電話で予約する必要があるのだそうだ。そんなことは聞いていなかったし、どこにも書いていなかったぞ。

とりあえずスタッフがその場で予約を入れてくれることになった。アラーム取付けの担当者がいるのは月・木の午前9時から午後1時まで。できれば金曜日が良かったが、仕方がない。月曜の朝9時にしてもらった。

そういうわけでその日は完全な無駄足になってしまった。

今回の教訓は「アラーム取り付けの予約は電話ですること」。

それと「伝票は書類の束の中に入っている」。