Verizonがデータ増量・値上げを含む料金プランの大幅改定を発表した。実施は7月7日。
改定の内容は以下のとおり。
- ポストペイドの「Verizon Plan」の全メニューについて、データの上限を30%以上増量するとともに料金を月5-10ドル値上げする。

- データを繰り越せる「Carryover Data」を導入する。追加購入分を含め、余ったデータは翌月末まで持ち越せる。全プランが対象。
- データが上限を超えても超過料金がかからない「Safety Mode」を導入する。XL以上のプランは無料で、L以下のプランは月5ドルの追加料金を払うことにより、月々のデータが上限に達した場合には超過料金がかからず、128kbpsの速度に落ちる方法に変更することができる。
- いつでも追加の高速データを1GBあたり15ドルで購入できる。
- 米国発カナダ・メキシコ宛通話が無制限になる。XL以上のプランは無料で、L以下のプランは月5ドルの追加料金を払うことで可能になる。
- カナダ・メキシコにおける通話、テキスト、データが米国内扱いになる。XL以上のプランは無料で、L以下のプランは1日2ドルの「TravelPass」を使うことで可能になる。
- 「My Verizon」アプリを導入し、利用状況・契約内容の管理・変更がスマホで簡単に行えるようにする。
Verizonは料金プランの改定と新しいアプリの導入により「顧客の痛点を解消する」と宣伝している。XL以上のプランの顧客を優遇するような内容だ。
改定により各プランの1GBあたりのデータ単価は安くなるので、「実質値下げ」と言ってもいいかもしれないが、実際には「値上げ」のイメージが色濃く出ている。
T-MobileやSprintも「値上げ大歓迎」などとツイートして、顧客奪回に期待を寄せる。
果たしてこの「値上げ」がどの程度消費者に受け入れられるのか、第3四半期の決算が見ものだ。