Lyftの利用が急増中


Lyftの利用が増えている。7月には月間利用件数で新記録を達成した。その理由はT-Mobileが「Tuesdays」でLyftの無料券を配っているから、だけではないようだ。

(今は亡き)Lyftのトレードマーク。以前は車の鼻先に付けられていたのでよく目立ったが、汚れたりずれたりしているものもあった。今は小型化されて車内のダッシュボードに付けるようになっている。

RecodeによるとLyftの7月の利用件数は1,390万件で、6月よりも150万件(12%)増え、これまでの最高記録となった。

7月の利用件数のうち、無料券などの利用を伴わないものが1,140万件あり、6月よりも14%増えたということなので、「Tuesdays」の利用による増加だけではないことになる。ただし無料券を配布したことにより通常の利用も増えた可能性はある。

さらに月間アクティブユーザ数が300万ユーザを超えた。プラットフォームに登録された新規の乗客が82.5万人増え、ドライバーは5万人増えた。

ただし利用が増えているというだけで、儲かっているかどうは別問題。実際、Bloombergによれば、Lyftはまだ赤字が続いていて、黒字化の目処は立っていないようだ。

7月のNet Ride Value(乗客の支払額のうち、チップや有料道路の通行料などを除いたもの)が年間ベースで20億ドルを超えた。Lyftは20-25%を徴収するので、Lyftの収入は年間ベースで4億ドルから5億ドルと想定される。

競合のUberは2016年第2四半期から黒字に転じたが、Lyftは今のところ利益を度外視して利用を増やすことに注力する方針だ。