中古車の自動販売機は健在


自動販売機で中古車を販売するCarvanaは未だ健在で、この度1億6,000万ドルの資金調達に成功した。

Carvanaのホームページより(以下同じ)
Carvanaのホームページより(以下同じ)

TechCrunchによれば、米国の中古車市場では毎年4,500万台が販売されている。業界最大手のCarMaxは、企業価値は120億ドルと評価されているが、それでも市場シェアは2%しかない。まだまだ新規参入の余地は大きく、収益性も期待できそうな市場だ。

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オンラインショッピングと自動販売機による販売を引っ提げてこの市場に参入したCarvanaは、2014年1月にCNBCの番組に登場したとき、評論家からは、容易に真似されるとか競争が激しいとかの理由で、成功は難しいと言われた。ところが意外にも順調に伸びているようだ。

資金は2013年1月にシリーズAで5,000万ドル、2015年5月にシリーズBで9,000万ドル、そして2016年8月にはシリーズCで1億6,000万ドルを集め、これまでに計3億ドルを調達している。

車を買う際に営業マンなどとの煩わしいやりとりをすることなく、人手を一切介さずに納車までたどり着けるというシステムや、人件費などのオーバーヘッドがない分コストを削減して、通常よりも数千ドル(平均して1,500ドル以上)も安く買えることなどが好まれているらしい。

何よりも「自動販売機で車が買える」という突拍子もないアイデアを実現してしまったところが素晴らしい。

以前このブログで取り上げたときは、この自動販売機にはコインを入れる穴はないと紹介してしまったが、実際には大きなコイン投入機があるようだ。

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お詫びして訂正したい。