Sprintがオール無制限プランの高級版を発表


SprintはT-Mobileに追随して、制限付きのオール無制限プランを導入したが、さらにT-Mobileに倣って、ビデオの品質を落とさない高級版のプランも発表した。

Sprintのニュースリリースより

T-Mobileが8月18日に「アンキャリア」の第12弾として制限付きのオール無制限プラン「T-Mobile ONE」を発表したのに追随して、Sprintも同日オール無制限の新プラン「Unlimited Freedom」を発表した。

T-Mobileの新プランは月70ドル(1回線目。以下同じ)だったが、Sprintは月60ドルで対抗。どちらもビデオの品質をスタンダード(480p)に落とすというもの。

T-Mobileの場合は追加で月25ドル支払えばビデオの品質を落とさないプランも選べる。すなわち月95ドルで高品質のビデオが視聴できる今までの無制限プランが存続することになった。

Sprintは当初、このようなオプションを発表していなかったが、8月26日、T-Mobileに倣って、追加で月20ドル支払えばビデオの品質を落とさない高級版プラン「Unlimited Freedom Premium」を提供すると発表した。

すなわちSprintでも月80ドルで高品質のビデオが視聴できるオール無制限プランが利用できることになった。

Sprintの今までの無制限プランでは月75ドルで品質を落とさないビデオが視聴できたので、これに関しては5ドル値上げされたことになる。

というわけで、内容に若干の違いはあるものの、制限付き無制限プランに関してSprintはかなり忠実にT-Mobileを見習っている。

もしデジタル権利保護団体のEFFがネット中立性違反でT-Mobileを吊るし上げるなら、Sprintも同様に吊るし上げられることになる。

さらに、BGRが「Sprintは『無制限』の意味を理解していない」と指摘するように、「無制限」と言いながら制限していいのかという議論もある。

T-MobileもSprintも同じようなことをしているが、Sprintはプランの名称に「無制限」が入っているので、問題視される度合いが大きいと思われる。

「無制限」で「自由」で「高級」と豪華な単語を並べていても、実態が伴っていなければ問題が起こりうる。

なおBGRは、ネーミングだけが問題だとしており、新プランのコンセプトには賛同している。