iPhone 7の予約が好調


AppleのiPhone 7の発表内容は期待外れとの声が多かったようだが、にもかかわらず予約の申込みは今までになく好調のようだ。

AppleのiPhone 7発表イベントの映像より
iPhone 7を発表したAppleスペシャルイベントの映像より

iPhone 7/7 Plusの予約受付は9月9日に開始されたが、T-MobileとSprintは9月13日、ともに予約状況は極めて好調と発表した。

T-Mobileは「This is a BFD.(これは大事件)」と発表。これまでのどのiPhoneよりも予約件数が多かったとし、特に受付開始から4日間の予約件数については、これまで一番人気の高かったiPhoneに比べて約4倍にも達したと述べた。さらに9月9日は、1日の販売件数としてはT-Mobileの社史の中でどのスマホよりも多かったとも述べている。

Sprintも受付開始から3日間の予約件数について、前年よりも375%以上になったと発表した。「iPhone 7/7 Plusを最大限に活用するためにはSprintでないとダメなことを顧客はよく知っている」と自信たっぷりだ。

各メディアもその好調振りを伝えており、例えばCNNは、両社の予約件数が「through the roof(天井知らず)」と表現している。

ただし、両社とも具体的な件数については発表していない。またVerizonとAT&Tは予約の状況についてすら何も発表していない。

一方、Appleは今年から当初の販売件数は発表しないことにしたと発表した。よって予約受付を開始した週の週末時点の予約件数も発表していない。

販売開始当初の販売件数は需要よりも供給の事情によって左右されるため、適正な評価につながらないというのがその理由らしいが、販売開始してからの販売数についてはそのような事情があるのはわかるが、予約件数は供給の事情には関係ないはずだ。

おそらく今年はいい数字にはならないだろうと思い、件数は発表しないことにしたのだろうが、こんなに好調なら発表することにしとけばよかったと、Appleは思っているのではないか。