ロボットがグロサリーを配達


ロボットによるグロサリー配達のテストが9月20日、サンフランシスコ市内のリッチモンド地区で行われた。

SF Chronicleが伝えるところによると、バルボアストリートの広めの歩道上で、多数の報道陣が見守る中、車輪が6個付いたクーラーボックスのようなロボットが時速4マイル(6.4km)で自律走行して、無事グロサリーを顧客に届けた。

Starship/Instagramより
Starship/Instagramより

これを開発したのはStarship Technologiesというエストニアの会社。CEOのAhti Heinla氏がSkypeの共同創業者のJanus Friis氏とともに立ち上げた。Heinla氏はSkypeのソフトウエア開発者の一人。

サンフランシスコではまだロボットによる無人配達の運用は認められていない。今回はテストのための臨時許可を取得して実施したもの。ちなみに臨時許可の取得費用は1ブロックの1辺につき66ドル。

ワシントンDCは、米国で初めて、電動モーターで駆動する「パーソナルデリバリーデバイス」の運用を認めた。

今後サンフランシスコや他の都市に、正式な運用を可能にするよう法制度の整備を求めることとしている。

なお、Recodeによれば、今のところStarshipのロボットは届け先までの距離が2マイル(3.2km)までしか対応できない。

よって人間が運転するバンでロボットを届け先の近くまで運搬し、2マイル以内のところでバンから降ろしたロボットが顧客宅に配達するという仕組みになる。そのためにMercedes-Benzと提携し、特製の「ロボバン」を試作した。

Starshipの動画/YouTubeより
Starshipの動画/YouTubeより

無人配達の正式運用までにはまだいろいろと課題はありそうだが、Amazonのドローンよりは先に実現することになりそうだ。