VerizonとT-Mobile/SprintがCM合戦を繰り広げている。
SprintとT-MobileがそれぞれVerizonを攻撃し、VerizonがT-MobileとSprintを攻撃するという構図。
Sprintは元Verizonの広告マンだったポール・マルカレリを起用し、ネットワークはVerizonとほとんど変わらないのに、料金は半分になるとSprintのメリットを訴える。
さらに、Verizonは最近、Sprintに顧客を奪われているので、泣き言を言ったりパニックになったりしているとも述べる。
T-Mobileはデータ無制限を武器にVerizonを攻撃する。Verizonが作ったLTE AのCMを改変したもの。
Verizonはベターなネットワークを構築しているというが、データが上限に達したとの警告が無制限に出てくる。こんなのは全然ベターではないと批判する。
Verizonはジェイミー・フォックスを起用したCMでネットワーク優位性を訴える。RootMetricsの最近の調査でVerizonのネットワークがナンバーワンだったこと自慢する。
そこへ、同じような格好をしたT-MobileとSprintの偽物の「ジェイミー・フォックス」が登場し、ネットワークはほとんど変わらないと声を合わせて反論する。
本物のジェイミー・フォックスは、全国の調査でデータ、信頼性、テキスト、通話、速度のすべてでナンバーワンになったのはVerizonだけだと説明する。
見かけ上ほとんど変わらないように見せかけているが、中身は偽物であることを暴く。
さらに「無制限(unlimited)はそれほどいいネットワークではない。単にコストカットしただけのネットワークだ」とのナレーションが入る。
そういうVerizonも最近、「制限なし(limitless)」で宣伝している。「無制限」を批判していた手前、うちも「無制限」にしたとは言いにくいようだ。
このCM合戦にAT&Tが参戦していないのが物足りない。DirecTVの「ケーブルTVを契約すると・・・」のようなCMで、是非参戦してほしい。