他社のデータ無制限プランに批判的だったVerizonが、2ドルで30分と3ドルで60分のデータ無制限プラン「PopData」を開始した。
例えば一時的に大量のデータを転送したいとか、ビデオ視聴やゲームなどで一時的に大量のデータを消費するなど、必要なときに必要な時間だけ無制限にデータが使えるようにするもの。
これに対し、Android Policeが「ごまかしだ」と厳しく批判している。顧客は既にVerizonに安くはないプラン料金を支払っている。その上さらに利用時間に応じてお金を取るとはひどいというもの。
PopDataには他に以下のような注意点があると指摘している。
- PopDataはネットワークがLTEのときしか使えない。もし3Gしか使えない場所だと、データはたちまち上限に達してしまう。
- 一旦PopDataをスタートすると、データを使っていなくても時間でカウントされる。ポーズボタンはない。タイマーを途中で一時停止するようなことはできない。いくらLTEとは言え、混雑状況によっては速度が遅くなることもある。そんなときも時間は容赦なくカウントされる。
- カバレッジが悪くて電波が届いていない場合でも、回線障害で使えなかったとしても、時間は容赦なくカウントされる。
- PopDataはポストペイド顧客だけが利用できる。プリペイドの顧客だって使いたいときはあるかもしれないが、残念ながら対象外だ。
ただし、Fortuneによれば、Verizonの電波が弱かったり回線が混雑しているときは、PopDataが提供できないようになっていると、Verizonは言っているそうだ。
Android Policeはさらに批判を続ける。
Verizonは「プレミアムネットワーク」を宣伝している。しかし、真の「プレミアムネットワーク」なら、無制限プランを出し惜しみして、そんなものは不要だと言い張り、使うならお金を払えと言うようなことはしないはずだ。
真の「プレミアムネットワーク」なら、顧客に対してお祭りの支援者のようにお金をせびるようなことはしないはずだ。
そして真の「プレミアムネットワーク」なら、すでにお金を払っている顧客を騙してもっと払わせるようなことはしないはずだ。
たしかにVerizonはこれまでにも、データ上限を超えた場合の超過料金がかからないようにする「セーフティモード」について、L以下のプランでは月5ドル払えと言って不評を買ったことがある。
他社が無料で提供しているものを有料で提供する傾向がある。