AT&TがGoogle Fiberを嘲笑


Google Fiberが拡張凍結とリストラを進めていることに対し、AT&Tが「それ見たことか」と嘲笑している。それが却ってユーザの反感を買っている。

ソルトライクシティのGoogle Fiber業務用車両(Google FiberのFacebookページより)
ソルトレイクシティのGoogle Fiber業務用車両(Google FiberのFacebookページより)

AT&Tは10月27日のブログで、「約束を守らないISPのために別のオプションを探さないといけなくなったとしても驚くことはない。検索をさせることが彼らの得意分野だから」と揶揄した。

AT&Tは8月30日にも別のブログで、「ブロードバンドへの投資は、小心者のやることではない」として、これまでのGoogleのやり方を批判・嘲笑している。

例えばGoogle Fiberに対しては1,100もの都市が導入を希望しているのに、まだ数都市にしか導入していない段階で「一時停止」ボタンを押したのは、AT&Tが100年以上も前からわかっていたこと(すなわち、通信ネットワークを構築するということは大変なことで、莫大な時間とお金とスキルを要するということ)を学んだからだとか、Googleは事あるごとにルールを無視して身勝手な要求を自治体に突きつけているなどとも述べている。

それに引き換えAT&Tは、きちんとルールを守ってこれまで140年以上にわたりこの困難な事業に取り組んできたし、2011年以来有線・無線ネットワークの構築に1,400億ドル以上も費やしているなどと、AT&Tの正しさや実績をアピールしている。

このAT&Tのブログに対しては、ユーザなどから反感に満ちたコメントが寄せられている。そう言うAT&Tだって、そんなに時間とお金をかけても未だにお粗末なサービスしか提供できていないではないかというものや、GoogleがFiberを始めたからAT&Tも対抗してギガビットを始めたくせに、などといったものだ。

日頃からAT&Tのサービスに不満を持っているユーザからの反応がほとんどだろうが、この種の「嘲笑」は世間一般に対していい感じを与えないということもある。

AT&TはGoogleにケチをつけようとして、却ってケチをつけられるようなことになっている。