AT&Tは11月30日からビデオストリーミングサービス「DirecTV Now」の提供を開始するが、サービス開始前から早くも不満が続出している。
Fortuneが次のような不満をぶちまけている。
NFLフットボールがスマホで観られない。NFLのサンデーチケットも観られない。CBSが映らない。デジタル録画機能がない。
それに加えて、全国ネットワーク系列のローカル局の放送も観られないものが多い。一度に二つの端末でしか同時に観られない。
そればかりでなく、100チャンネルで35ドルのプランはいつまでもその料金というわけではない。これは当初のプロモーション料金で、本来は60ドル、120チャンネルだと70ドルもする。しかもHBOは別料金だ。これでは従来のケーブルTVと変わらない。
AT&Tのワイヤレス回線で視聴するときは「ゼロレーティング」のおかげでデータ使用量がカウントされないと言うが、それでもあまり魅力がない。これでは「ケーブルキラー」にはなりそうもない。
Ars TechnicaやForbesなども同じような不満を訴えている。
どうしてこんなに魅力のないものにしたのだろうか。Fortuneによれば、それにはちゃんとした理由がある。
あまり魅力的なものにしてしまうと本来のTVサービスが食われてしまうからだ。だからこれは「ケーブルキラー」にしてはいけないのだ。
なるほど。Verizonの「go90」があまり魅力がないのもそれが理由か。