残念だった英首相のスピーチ


英国のメイ首相がフィラデルフィアでスピーチをしたが、日本の真珠湾攻撃を持ち出したのが残念だった。

The TelegraphのYouTube動画より
The TelegraphのYouTube動画より

トランプ大統領との首脳会談のために来米した英国のメイ首相が、会談前日の1月26日にフィラデルフィアでの共和党集会でスピーチをした。

その内容は「特別な関係」にある英米はこれからも力を合わせて悪と戦ってまいりましょう、ということなのだが、その中でどこが「敵」でどこが「味方」なのかがわかるような形で、具体的な国名をポンポン出してきたのには驚いた。

「日本が真珠湾を攻撃したときに米国が反撃して英国に加担して、一緒にファシズムをやっつけましたね」という話を持ち出してきたときはビクッとした。過去の話とは言え、敵国の例として日本の名が挙がったのは残念だった。

中国はロシアとともに「伝統的に民主主義や自由や人権のない国」として挙げられたが、その翌日には春節の祝賀メッセージを中国に送り、中英関係の重要性を語るという二面性を発揮している。

さすが「氷の女王」との異名を持つメイ首相。外交上の配慮など、微塵も気にしていないようだ。

ただ、このスピーチは「いけてない」。