Verizonのモバイル向けビデオストリーミングサービス「go90」は今のところ存在感がない。
「オワッタ」との声を、FierceCableが紹介している。
サービス開始から18か月近くになるが、ターゲットにしている若者の心を掴まえることができなかったようだ。
Frost & SullivanのアナリストのDan Rayburn氏は、今は誰も使っていないと述べ、「死んだ」とまで言い切っている。
Verizonはgo90の開始にあたり、マーケティングに8,000万ドルを費やした。その後もコンテンツ確保のためにそれ以上のお金をつぎ込んでいる。
当たるかどうかわからないコンテンツにこのままお金をかけ続けるのはいかがなものか。
かといって、今やめるとこれまでつぎ込んできたお金が全部無駄になる。「Catch-22(二進も三進も行かない)」の状況だ。
先週はgo90の要員155人が削減されたことも明らかになった。主として技術サイドの要員だ。代わりに10月に買収したVesselのスタッフを充てたということなので、まだ撤退というわけではない。
今のところは「ひょっとしたらうまくいくかもしれない」との期待を捨ててはいない状況だ。
ところで、go90アプリのランキングはどうなのか。App Annieによれば、米国のiPhone用アプリの「娯楽」部門では2月1日現在で15位。
ちなみに、DishのSling TVは53位、AT&TのDirecTV Nowは89位だから、go90は比較的人気があると言ってもいい。