T-MobileとSprintのCMにVerizonが反撃


T-MobileとSprintがスーパーボウルでVerizonを攻撃するCMを流したのに対し、Verizonが反撃した。

Verizonは今回のスーパーボウルではCMを流さなかったが、両社のCM攻撃に対して黙っているわけにはいかないと、Twitterで反撃した。

Fortuneがそのやりとりを伝えている。

VerizonはまずT-Mobileに対して、「Verizonは確かに『BDSM』にはまっている。ビッグ(B)なカバレッジと度肝(D)を抜くスピード(S)とマジ(M)巨大な容量だ」とツィートし、「T-Mobileが隠したがっている真実」をビデオで公表した。

VerizonのTwitterページの動画より
VerizonのTwitterページの動画より

Verizonによれば、T-Mobileは「無制限」と謳ってはいるが、実際には制限ばかり。ビデオ品質が制限され、モバイルホットスポットが制限され、カバレッジが制限され、信頼性が制限され、スピードが制限されるなど。祝福する理由は何もない。

T-Mobileの「無制限」によって制限されることのないようにと注意を促した。

次にSprintに対しては、「Sprintで何かをしようとすれば、崖から突き落とされることになる」とツィートし、崖から次々に車が落ちる場面を映しながら、「Sprintの失敗」をビデオで紹介した。

VerizonのTwitterページの動画より
VerizonのTwitterページの動画より

「Sprintの信頼性はVerizonの1%以内」ということは、すなわち毎年50億件の障害が発生していることになるとし、通話中断、不接、応答不能、(電波の強さを示す)棒が立たない、送信失敗、圏外、提供地域外、バッファリング、データ遅延などの失敗例を挙げた。

確かに、SprintがVerizonを攻撃したCMでは、ポールが「Sprintのネットワーク信頼性はVerizonの1%以内」と言っている。本来は「信頼性の差は」と言わなければいけなかった。ここをVerizonが抜け目なく突いてきた。

Sprintの失敗に嫌気が差したらVerizonのネットワークにいらっしゃいと呼びかけた。

また、T-MobileのCMでSM映画の主人公に扮したクリステン・シャールがTwitterで、「Verizonの超過料金って少し叱られてるみたい。T-Mobileは激しくしてくれるの?」とツィートしたのに対し、Verizonのカスタマーサービスが、真面目に返信してきたことも話題になっている。

Twitter「#TheSafeWordisUnlimited」より
Twitter「#TheSafeWordisUnlimited」より

Verizonの返信内容は、「お客様に満足してサービスを使っていただきたく存じます。まずは貴方様の現状のプランが最適かどうかをお調べいたしましょう」、そして「さらにサポートさせていただくために、私共をフォローしてからDMをお送りください」というもの。彼女が誰かを調べずに定型の返信をしたようだ。

それにしても、Twitter上でツィートやビデオなどを通して言いたいことを言うだけでなく、サービス上の問題や苦情などが次々と処理されているのには驚く。

きわどい話題から真面目なビジネスまで、Twitterが大活躍だ。