アパート賃貸会社がAirbnbを訴えた


大手アパート賃貸管理会社のAimcoがAirbnbを訴えた。

Airbnbのホームページより
Airbnbのホームページより

民泊アプリのAirbnbはこれまで、サンフランシスコ市やニューヨーク市などに対しては訴える側だったが、今回はカリフォルニア州とフロリダ州で訴えられる側になった。

Airbnbを訴えたのはAimcoという、全米22州とワシントンDCでアパート賃貸管理事業を展開する大手の会社。

なぜ訴えたのかというと、同社が管理するアパートの賃貸契約では又貸しを禁止しているにもかかわらず、賃借人がそれを無視してAirbnbを通じて又貸ししているからだ。それを支援して利益を得ているAirbnbが悪いという主張だ。

Airbnbを利用して宿泊したユーザが酔っ払って騒いだり喧嘩をして警察を呼ぶような事態になったりした事例が実際にあったらしい。

Airbnbの利用者のために、Aimcoのアパートの住人は安全性や快適性の面で不安を感じ、結果としてAimcoが損害を被っているとし、その損害を賠償するとともに直ちに不当な又貸しを停止するよう求めている。

Aimcoの主張によれば、Airbnbを利用して宿泊するユーザは不法侵入者であり、犯罪歴のチェックもされておらず、アパートの安寧秩序を維持することに関心のない無法者ということになる。

たしかに住人から見ればどんな人が泊まるのかわからないことに不安を感じるのは理解できるが、自分がAirbnbを利用して宿泊する立場になったときに、そんな目で見られたらたまったものではない。

ところで実際のところ、Airbnbを利用するユーザには問題を起こす人がそんなに多いのだろうか。それともその不安が大きいということが問題なのだろうか。

もし実際に問題を起こすユーザが多いとすれば、Airbnbのみならず民泊自体の存続を揺るがせかねない問題だ。