AmexプラチナカードのUber特典


American Express(Amex)のプラチナカードにUberの利用料が年間200ドル分無料になるなどの特典が導入される。

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Amexのホームページより

The Vergeによると、Amexは3月30日付でプラチナカードの特典を変更する。その変更の一つに「Uber Rides with Platinum」という特典の追加がある。

Uberアプリでプラチナカードを支払い方法として登録すると、1年間で200ドル分のUber利用料が返金されるというもの。

ただし、この返金の仕方は単純ではないので要注意だ。

毎月15ドル分の返金枠が付与され、12月だけはボーナスとして20ドルの返金枠が追加されるので、合計で200ドル分になる。

この毎月の返金枠は、使わないと翌月に繰り越されるわけではなく、単に消滅してしまう。

したがって、1か月あたりの返金は15ドル(12月は35ドル)が限度となり、もしUberを使わない月があればその月の返金権利は消滅してしまう。

要するに、毎月15ドル以上コンスタントにUberを利用しないと、この特典がフルに使えないという仕組みだ。あまり使い勝手はよくない。

プラチナカードに今回追加されるUber特典はもう一つある。UberのVIP待遇が受けられるというもの。

なお、地域によってはVIP制度のないところもあるので、そういう制度のある地域に限られる。

「Uber VIP」になるためには1か月に10回以上Uberを利用しなければならないが、Amexのプラチナカードで支払いをすればその要件を満たさなくてもVIPになれるというもの。

ところでVIPになるとどんないいことがあるのかというと、主なメリットは「いいドライバー」と「いい車」を追加料金なしで呼ぶことができるようだ。

具体的には「VIP」用の車を呼ぶと、評価が4.8以上のドライバーが「ハイクオリティ」の車でやってくる。

その代わり、待ち時間が少し長くなるというデメリットがある。いい車に乗ったいいドライバーがいつも近くにいるとは限らないからだ。

実際にVIPとしてUberを利用してみたユーザの話によると、ドライバーも車も通常のUberとあまり変わらなかったということだ。

評価が4.7と4.8のドライバーがどれだけ違うのかもわかりにくいし、VIP用の車は「ハイクオリティ」だということはそれ以外の車は「ロークオリティ」なのかというと、そうでもないだろうから、その差は明確ではない。

結論として、Uber VIPになっても特に明確なメリットがなく、待ち時間が長くなるというデメリットだけは明確だ。

ところで、Amexのプラチナカードは今回の特典変更と同時に年会費が450ドルから550ドルに値上げされる。

この値上げ分を補って余りあるほどUberを使っているプラチナカード保有者にとっては朗報だ。