T-Mobileが火曜日に「ビッグリーグ」をプレゼント


T-Mobileが顧客にMLB.TVのプレミアム会員の権利をプレゼントする。

T-Mobileは毎週火曜日に顧客にいろいろなプレゼントをする「T-Mobile Tuesdays」を実施しているが、4月4日の火曜日には「ビッグリーグ(Big League)」をプレゼントすると発表した。

T-Mobile Tuesdaysアプリより
T-Mobile Tuesdaysアプリより

MLB(プロ野球のメジャーリーグ)の「アウトオブマーケット」の全試合がテレビやモバイル端末でライブでもオンデマンドでも視聴できるMLB.TVのプレミアム会員の権利を1年分(112.99ドル相当)プレゼントするというもの。

「アウトオブマーケット」の試合というのは、地元のチームが出ないためにその地域ではライブ放送されない試合のこと。地元のチームが出る試合はローカルTVや全国ネットワークのチャンネルなどでライブ放送されるが、それ以外の試合を観るためにはMLB.TVなどの「アウトオブマーケット」の試合が観られる有料サービスを使うしかない。

T-Mobile Tuesdaysのプレゼントとしては、これまでピザなどの食べ物が人気だったが、プロ野球の観戦というのも食べ物以上に盛り上がることだろう。

ところで、T-Mobileが発表文書の中で「メジャーリーグ」と言わず、「ビッグリーグ」と表現したのは、おそらくトランプ大統領の口癖を引用したものだ。

The New York Timesなどが伝えたように、トランプは大統領選挙運動の期間中、「a lot(たくさん)」の意味で「big league」を多用した。たとえば、自分が大統領になったらどれだけ減税するか。「big league!」。ヒラリーが大統領になったらどれだけ増税になるか。「big league!」。といった具合。

ところが「a lot」 の意味で「big league」 を使うのはあまり一般的ではなく、最後の「g」の音は必ずしも聞こえないことが多い上に、文法上も副詞が来るのが自然な場所に多用されたことから、これは「big」の副詞形の「bigly」に違いないとの意見も出て、果たしてどちらなのか、または両方なのか、論争になった。

英語の得意なアメリカ人でさえどちらなのかわからない。言語学者までが出てきて頭を悩ませる事態に。

結局はトランプの選挙事務所の広報担当者が「『bigly』ではなくて『big league』と言っているんですよ」と確認したことで論争が収まったようだ。

何はともあれ、今年はT-Mobileのおかげでビッグリーグが楽しめそうだ。