Verizonの新会社「Oath」の評判は


VerizonがAOLとYahooを統括する新会社を「Oath」と名付けた。この命名は今のところあまり評判が良くない。

VerizonがAOLとYahooを統合した新会社「Oath」を設立する、とBusiness Insiderが4月3日にスクープした。

その後、AOLのCEOのTim Armstrong氏がTwitterで確認のツィートを投稿し、「#TakeTheOath」のハッシュタグとともに新会社のロゴを発表した。

Tim Armstrong氏のTwitterページより
Tim Armstrong氏のTwitterページより

新会社は2017年夏に発足し、AOLとYahooを含むVerizonのデジタルメディア部門を統括する会社になる。なお、AOLとYahooのブランドは残すようだ。

ロゴでは黒字の「Oath」の後に青色のコロン(:)が付いている。「Oath」とは「宣誓」という意味。何を宣誓するのかがその後に来るはずだが、そこまでは語り尽くさず、コロンだけ付けているところが謎めいている。

素直に考えれば、「顧客への約束を守ります」と宣誓していると推察されるが、どんな約束なのかを含め、詳細は明らかではない。

この新社名に関して、ネットでは賛否両論が飛び交っているが、概して否定的な意見が多い。

TechCrunchは一応、肯定的な意見と否定的な意見の両方を掲載しているが、肯定派はごくわずか。しかも大した内容ではない。

肯定的な意見としては、たとえば、「実在する言葉だ」、「字体がはっきりしている」、「青はFacebookの青とも、Googleの青とも、Twitterの青とも違う」など。

それに対し、否定派の意見はずいぶん長々と掲載されている。否定的な意見の多くは、「Oath」という言葉のイメージが良くないというものだ。

「Oath」には「宣誓」のほかに、「汚い言葉、品のない言葉」という意味もある。

「take the oath」というのは「誓いを立てる」という意味だが、基本的には恐ろしい状況で使われることが多い。

現実に「Oath」という言葉が使われるのは、たとえば裁判の前に真実を述べることを誓う場合や、何かの役職に就任するような場合で、嘘をつくと大変なことになる場合が多い。

「『under oath』であることを忘れるな」と言うのは、嘘をついたらとんでもないことになるぞと念を押すときだ。脅しのような意味合いにもなる。

響きが「のろま」を意味する「oaf」に似ているという否定的意見もある。発音の仕方によっては実際にそう聞こえることもある。

実際問題としては、最初は違和感があってもそのうち慣れるということもあるので、そう心配することはないのかもしれない。

TechCrunchも、「『Yahoo!』に慣れることができたのなら『Oath』にも慣れることができる」と述べている。

イメージと評判の良し悪しは、今後の実績次第ということになる。