YouTube TVは録画機能が便利


YouTube TVは、容量無制限で録画できる機能が便利だ。

20年以上もComcastのケーブルTVサービスを使い続けていたニコルさん。このたびYouTube TVのおかげで晴れてコードカッターとして満足できる生活が送れるようになったとの喜びの声を、Engadgetが伝えている。

彼女は普段、テレビはあまり観ないし、YouTubeの動画やHulu、Netflixのオンデマンドコンテンツで十分楽しめているので、典型的なコードカッタータイプなのだが、地元のジャイアンツの試合がライブで観たくてComcastから抜け出せなかった。

何年か前にコードカッターになりたくて、MLB.TVに加入してみたが、ローカルのチームの試合がライブで観られないことを知り、断念。

ところが最近事情が変わった。ISPに顧客情報の保護を義務付けた規則の廃止を議会が可決したからだ。既にデータ上限や速度制限などでComcastのサービスには不満が募っていた上に、最近料金が値上げされたこともあり、顧客情報の件を契機にComcastのXfinityを解約した。

インターネットはSonicを契約した。地元の小さなISPだ。ここは顧客情報保護の規則を残すよう議会に働きかけを行なっていたし、評判もいい。DSLなので速度はあまり速くはないが構わない。

ところが問題はテレビ。ジャイアンツの試合がライブで観られなくなった。Comcastと同じくらいのチャンネルが揃っているDishにしようかとも考えたが、2年契約が必要なことや、料金があまり安くならないことがネックとなり、断念。

万策尽きて、野球の試合なんかライブで観られなくてもいいや、ラジオで聴けるし、という気持ちになっていた。

そこへ、彼女の夫が、YouTube TVでNBC Sports Bay Areaが観れるよとテキストで教えてくれた。このチャンネルはジャイアンツの試合を生中継する。

喜び勇んでYouTube TVの30日無料視聴を申し込んだ。夫の言ったとおり、ジャイアンツの試合が生で観られる。

そればかりか、お気に入りのチームを登録するとそのチームが出る試合を自動的に録画して保存してくれるという機能もある。保存容量には制限がない。

ジャイアンツの試合がNBCではなくESPNで放映される場合でも、自動的にチャンネルを選んで間違いなく録画・保存してくれる。これは便利だ。これぞ、今まで探し求めていたものだ。

ただし、YouTubeも完璧ではない。ターナー系列のチャンネルがない。TBSやTNTで試合が放映されるときには観られない。

これを補完すべく、Sling TVのオレンジプラン(月20ドル)にも加入した。YouTube TVと合わせて月55ドル。ケーブルTVや衛星TVの料金に比べればずっと安い。

YouTube TVはチャンネル数が少なく、Sling TVは録画機能がまだ提供されていないという欠点があるにしても、これを組み合わせることで、今のところベストな選択肢が実現できている。

またいつ状況が変わるかもわからないが、契約の縛りがないのでいつでも変更できるというのは素晴らしい。

晴れてコードカッターとなれたのはYouTubeのおかげ、と締めくくっている。

実際、YouTube TVを使ってみて、録画機能は便利だと感じた。ホーム画面には録画可能な番組が一覧表示されている。録画したい番組のプラスマークを押すだけで録画されて、ライブラリーに保存されるという仕組み。

YouTube TVのiPadアプリより
YouTube TVのiPadアプリより

保存容量に制限がないので、観るかどうかわからないけれど一応録画しておこう、ということも気軽にできる。結局観ないで終わる番組もたくさんありそうだ。

そのうち保存容量に制限が付くのではないかと心配だ。