近頃の若者に一番よく使われているSNSはSnapchatだとの結果が出た。
PR会社のSCGが333人の大学生と高校生を対象に実施したオンライン調査によると、よく使っているSNSアプリとしては、Snapchat、Instagram、Facebookの三つがデッドヒートを繰り広げている。
この三つのアプリを使っているというユーザは95%。
よく使っているアプリとしては、SnapchatとInstagramが88%、Facebookが81%。
毎日使っているアプリとしては、Snapchatが78%、Instagramが76%、Facebookが66%。
というわけで、Snapchatが一番よく使われているという結果になった。
その他のアプリでは、Twitterを使っているのは66.6%、よく使っているのは50%に満たない。Tumblr、YouTube、Pinterestはもっと低い比率になる。
Snapchatは送った写真やビデオが何秒か経つと(1秒から10秒まで設定可能)消滅してしまうというのが大きな特徴。こんなアプリのどこがいいのか。なぜ毎日使うのか。近頃の若者の好みはわからない。

同調査では、Snapchatを何に使っているかについて、友達と連絡を保つ(89.5%)、ビデオ、写真、ストーリーを共有する(56.8%)、単に「ストリーク」を維持するために毎日使う(49.2%)という結果が示されている。
最初の二つはSNSとしてはありきたりだが、最後の「ストリーク」が気になる。
友人にスナップ(チャットではなくスナップ)を送り、友人からもスナップが返ってくるやりとりを1日1回以上、連続して3日間以上続けると、その友人との間では「ストリーク」状態になる。こうなると友人の名前の横に炎の絵文字が表示される。
さらに「ストリーク」を続けると、何日続いているかが炎の絵文字の左横に数字で表示される。連続して100日間続けると「100点満点」の絵文字が炎の絵文字の横に表示されるが、これで終了ということではなく、いつまでも続けられる。
せっかく続いていた「ストリーク」がこのままスナップをしないと後何時間で切れてしまうというときには、炎の絵文字の右横に砂時計の絵文字が表示される。意図して切るならまだしも、うっかり切れてしまったら悔やんでも悔やみ切れない。友情にひびが入らないとも限らない。
「ストリーク」を何日も続けたからといって特別に何かご褒美などがもらえる制度はないようだが、これは続けることに意義がありそうだ。たとえば、大縄跳びで何回続くかに挑むようなものではないか。
ちなみに、今のところ最長記録はシカゴのマイケルさんの740日ということらしい。
これはアプリを毎日使う大きなモチベーションになりそうだ。
ところで、これほど若者に人気のSnapchatだが、今、ユーザ離れの危機に瀕している。
というのも、エヴァン・スピーゲルCEOが、「Snapchatは金持ちのためのアプリだ。インドやスペインなど貧乏な国には拡張したくない」と語っていたことが暴露されたからだ。
これは解雇されて訴訟を起こした元社員の一方的な言い分で、真偽のほどは確認されていないが、一旦ネットで拡散してしまうと止められない。
もうSnapchatは使わない、などのボイコット運動も起こっているようだ。「ストリーク」によるモチベーションを打ち消すほどの動きになるのかどうか注目される。
何かと話題の尽きない会社/CEOだ。