AT&TのTime Warner買収が一歩前進


FCCがTime Warnerのテレビ局売却を承認したことで、AT&TのTime Warner買収が承認される可能性が高まった。

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Reutersなどによると、Time Warnerは傘下のジョージア州アトランタのテレビ局「WPCH-TV」をMeredith Corp.に7千万ドルで売却することにつき、FCCの許可を取得した。

このローカルテレビ局は「Peachtree TV」 のブランドで、Time Warnerの子会社のTurner Broadcasting Systemが放送免許を保有し、Meredithが運用するという形で、共同で放送事業を営んできた。

AT&TのTime Warner買収にあたっては、Time Warner傘下のWPCHがFCCの規制に服しているため、買収についてもFCCの調査・承認が必要とされていたが、これを売却することによりFCCをバイパスできる見込みとなった。

後は司法省による独禁法の観点からの調査が残されているが、FCCの公益の観点からの調査に比べるとずっとハードルは低い。

ましてトランプ大統領が指名した司法省反トラスト局の局長、Makan Delrahim氏は、AT&TのTime Warner買収を是認する立場を表明していた人だから、ハードルは極めて低い。

トランプ大統領は選挙運動期間中には、この買収は認めないと述べていたが、この公約は守られないことになりそうだ。