Verizonの第1四半期は散々な結果


Verizonの四半期決算は散々な結果となったが、データ無制限プランの復活導入で多少救われた面もある。

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Verizonの2017年第1四半期決算が発表された。連結、無線部門とも減収減益で、特に無線部門は顧客純減、ARPA(1アカウントあたりの収入)低下、解約率上昇と、いいところがない。

Verizonの決算資料を元に作成
Verizonの決算資料を元に作成

第1四半期の無線部門のポストペイド顧客数は30.7万件の純減、ポストペイドのスマホとフィーチャーフォンを合わせた「電話機」の顧客数は28.9万件の純減、ポストペイドのARPAは136.98ドル、ポストペイドの解約率は1.15%。

一つだけ、不幸中の幸いとも言うべき点は、データ無制限プランを導入してから「電話機」の顧客が増加したことだ。

Verizonがデータ無制限プランを復活導入したのは2017年2月13日。ちょうど第1四半期の真ん中にあたる。

Verizonによれば、データ無制限プラン導入前の四半期前半は39.8万件の純減だったが、導入後の四半期後半は10.9万件の純増となったということだ。

もしデータ無制限プランを導入していなければ、80万件位の純減になっていたかもしれない。

これほどはっきり成果が決算結果に現れる施策も珍しい。