資金集めでドーナツが活躍


学校や非営利団体などの資金集めでドーナツが活躍している。

Milford Patchによると、コネチカット州ミルフォードのDunkin’ Donutsが4月28日に犬の足跡などをトッピングにあしらったドーナツを販売した。売上をCPWDA(コネチカット州警察犬協会)に寄付するための催し。

CPWDAはコネチカット州全域の警察犬の訓練を行っているが、今回集めた資金は特にミルフォード警察の「K-9」という警察犬を管理する部隊の支援に回されるという。

ちなみに「K-9」というのは、「犬」を意味する「canine(「ケイナイン」と発音)」の当て字。警察のK-9部隊が出動したときは警察犬が活躍する場面だ。

また、ジョージア州カムデン郡の学校区の3月のスケジュール表を見てみると、「Krispy Kreme Fundraiser」が3月10日と13-17日に行われていることがわかる。ちなみに「幼稚園生(kindergarten)から高校3年生(12年生)」までの児童・生徒を「K-12」という。

たまたま「K-9」と「K-12」が同じ話題でつながった。

それにしてもドーナツは資金集めに効果的なようで、よく利用されている。Krispy Kremeは2016年に4,200万ドル分の資金集めに貢献したそうだ。

Krispy KremeのFundraisingのwebサイトより
Krispy KremeのFundraisingのwebサイトより

Krispy Kremeでは資金集め用の制度が確立している。Krispy Kremeによれば、資金集めになぜKrispy Kremeのドーナツが選ばれるのか、その理由のトップ5は以下のようなものだ。

  1. 儲かる。利幅が50-60%。非営利団体なので「儲かる」という表現は適切ではないが、要するに資金が集まりやすい。
  2. 早い。開始から終了まで1日ないし1-2週間。年中いつでも実施可能。
  3. 簡単。倉庫を確保する必要もなく、パンフレット類や申込書なども用意されており、無料で提供される。ショップのサポートやアドバイスなども受けられる。
  4. 安い。買う側にとっても、普通に買うより安い。
  5. 何と言ってもドーナツだ。売れ行きを心配する必要がない。

もう一つ、おまけの理由として、年に何回も開催できるというメリットがある。何回まで可能などという制限は特にない。

さらに、資金集めとドーナツの相性の良さは、Krispy Kremeの「Fundraising」のロゴに象徴的に示されている。

Krispy KremeのFundraisingのパンフレットより
Krispy KremeのFundraisingのパンフレットより

このロゴでは「Fundraising」が「FUN+D+Raising」に分割されている。楽しく「FUN」、「D」はドーナツのド、「Raising」は資金を「集める」こととドーナツの生地(Dough)を「発酵させて膨らませる」ことの両方にかかっている。

ドーナツが資金集めに適さないわけがない。