Sprintの四半期決算はぱっとしない

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Sprintの2017年1-3月期(Sprintの会計年度では2016年度第4四半期)の決算は、ぱっとしない結果だった。

営業収入は85.4億ドルで前年同期比で5.8%の増収、赤字が前年の5.5億ドルから2.8億ドルに縮小、トータルの顧客数は18.7万件の純増と、改善傾向を示す部分はあるものの、ポストペイドの顧客が11.8万件の純減、ARPUは下がり、解約率は上がるなど、楽観できない部分も多い。

Sprintの決算資料をもとに作成
Sprintの決算資料を元に作成

ポストペイドの電話機(スマホとフィーチャーフォンを含む)の顧客は4.2万件の純増と、T-Mobileの79.8万件の純増には到底及ばないが、VerizonAT&Tが大幅な純減になっているのに比べれば純増になっただけでも快挙。しかしあまり喜べる事態ではない。

Sprintは大手4社の中で料金が一番安く、ネットワークの信頼性も、Sprintによれば、AT&TやVerizonと比べて1%も違わない。宣伝や販売活動も積極的にやっている。これだけやって、なぜ顧客数がこれだけしか増えないのか。

筆者のもとにもSprintから「帰って来いよ」の勧誘メールが頻繁に来る。

SprintからのDMより
SprintからのDMより

宣伝文句によれば、周波数が増えてネットワークがかつてないほど良くなっている。データ無制限で4回線なら1回線あたり月30ドル。HDビデオも無制限にストリーミングできる。1回線あたり10GBのモバイルホットスポットも付いてくる。他社の契約に縛られているなら、早期解約料相当額を1回線につき650ドルまで負担するから。だから帰って来いよと誘っている。なかなかその気になれない。

それほど強い拒否反応ではないと思っている。本当にネットワークが良くて、料金が安くて、変更にあたって特に費用がかからないなら、使ってみてもいいかと思う。ちょっとしたきっかけがあれば、いつでもSprintに変更してもかまわないと思っている。そのちょっとしたきっかけがなかなかない。

以前Sprintを使っていたときにネットワークが悪くて苦労した記憶が潜在意識の中に刷り込まれていて、ちょっとしたきっかけが来るのを妨げているのではないか。

CNETも、Sprintはサービスの惡評判が払拭しきれていないから顧客数が伸びないのだと指摘している。

一度落とした評判を回復するのはなかなか容易ではない。