Amazonがディスプレイ付きのEcho Showを発表した。「Drop In」という機能が新しい。
これまでのEchoシリーズはいずれもディスプレイがなく、音声だけが頼りだったが、これで画像や映像にも頼ることができる。
Echo Showにより、今までEchoでできた音声ベースの情報入手やアシスト機能に加え、画面を使った情報表示やビデオ視聴などが可能になり、YouTubeビデオを視聴したり、セキュリティカメラの映像を確認したりすることもできるようになる。
スケジュールやショッピングリストなども、音声だけで確認するよりは目で見て確認できた方が確実だ。
価格は1台229.99ドルで、現在予約注文を受け付け中。発送は6月28日からの予定。
Amazonは今回、これに合わせて「Alexa Call」という電話・メッセージサービスを開始した。これはEchoの全製品同士でハンズフリーで電話やメッセージが無料で利用できるというもの。
また、Echo Showならではの「目玉」の機能としてはハンズフリーでテレビ電話ができるというのがある。特に「Drop In」という機能が新しい。
USA Todayによれば、これは相手側もEcho Showを持っている場合、「ホワイトリスト」に登録しておくと、承認してくれた相手に対しては簡単な操作でテレビ電話が開始できるというもの。
たとえば、Alexaに「おばあちゃんにDrop Inして」と頼むと、最初はおばあちゃんの映像が曇りガラス状態で映り、10秒経つと曇りガラスが消えて、普通にテレビ電話ができるというもの。
おばあちゃん側で、もし都合が悪ければ10秒の間に拒否したり、音声だけの電話に切り替えることができるが、何もしなければテレビ電話が始まってしまう。
すなわち、着信側で操作方法がわからなかったりしてモタモタしていると、自動的にテレビ電話がつながるという仕組み。お年寄りにテレビ電話をかけるにはいい方法かもしれない。
おじいちゃん・おばあちゃんと孫の間のテレビ電話が簡単にできるようになる。今なら2台買うと100ドル引きになるプロモーションをしている。
そういえば、デザインが何となくレトロの雰囲気を漂わせている。「テレビ付きラヂオ」といった感じ。
いっそのこと、木目の箱に入れて完全なレトロ調にしてしまったら、お年寄りも馴染みやすいだろうし、アンティークの愛好家にも好まれそうな気がする。