ファミリーデータプラン


ニューオーリンズで開催されたCTIAで、AT&Tがファミリーデータプランを近いうちに導入すると発表した。CNETが伝えた。

AT&T MobilityのCEO、Ralf de la Vega氏。2年前のCTIAにて(CNETより)

月々のデータ許容量を家族で分け合える「ファミリーデータプラン」は、今アメリカではどのキャリアも提供していないが、それを望む利用者からの声は多い。今ファミリーデータプランを導入すれば飛びつく利用者は多そうだ。キャリアにとってはシェアアップのチャンスともいえる。

ファミリーデータプラン導入のアイデアはVerizonの方が早い。2月に開催されたドイツ銀行のコンファレンスで、Verizonがファミリーデータプランを今年半ばに導入すると明言した。

その時点ではAT&Tは懐疑的だった。システムやビリングが複雑になることや、端末の販売奨励金を回収するのが難しくなるなどの問題があるからだ。

そのAT&Tが2か月かそこらで方針を変更したようだ。ただしまだ具体的な導入時期は明らかにしていない。

データプランの変更に関しては、これまではAT&Tが先陣を切ることが多かった。たとえばiPhoneの販売開始に伴いデータの完全定額制を廃止したのも、データ利用の多い回線を絞る「スロットリング」を導入したのもAT&Tが最初だった。

この調子で行くと、ファミリーデータプランを導入するのもAT&Tが最初という公算が大きいが、いずれにしても、ほぼ同じような時期にAT&TとVerizonは導入に踏み切りそうだ。Sprintもおそらく追随するだろう(してほしい)。

ただし、CNETによればT-Mobileだけは導入しないと言い切っているようだ。導入しなくても十分に魅力ある料金設定をしているとの自信があるのだろう。

Leave a Reply