Amazon Echoは日本でも使えるのかについて、長年の疑問が解消した。
Amazonのスマートスピーカー「Amazon Echo」は年内に日本でも発売されるのではないかと噂されているが、まだ日本進出の予定は発表されていない。
現時点で日本で使うとすれば、アメリカで入手したものを日本に持ち込むしかないが、日本に持ち込んでも使えるのかどうかが問題だ。
確証がなかったので、今まで「Amazon Echoは日本でも使えるのか」と聞かれたときは、「日本で試したことがないのでわからない」と答えていた。
このたび、Echoの弟分である「Echo Dot」を日本で使うチャンスを得たので、日本で初めて使う人のことを想定して試してみた。
電源は問題なくつなげられたが、日本で使っているスマホ（iPhone 5）に「Amazon Alexa」アプリをインストールするところで早くも問題に直面した。日本のAppストアにはそのアプリがない。アメリカのAppストアのアカウントを持っていないと、ここでつまずくだろう。
アメリカのAppストアにログインして、アプリをインストールした。次にアプリ上でAmazonのアカウントでログインするようにと指示される。
日本のamazon.co.jpのアカウント情報を入れてみたら、登録がないと拒否されてしまった。アメリカのamazon.comのアカウントを持っていないと、ここでもつまずくだろう。
amazon.comのアカウント情報でログインすると、アプリが開き、アメリカで使っていたときと同じ情報が表示された。
このアプリにはアメリカで使っているEchoが既に登録されている。同じアプリにもう1台Echoを追加することになる。
アプリの設定画面で、「新しいデバイスを追加する」というボタンをタップして、Echo Dotの設定作業に進む。
Wi-Fiの設定。これは問題なくつなげられた。
言語の設定。これは英語しか選べない。
所在地の設定。ここではアメリカの住所と郵便番号しか入力できない。初期値はシアトルになっているので、そのままにしておくこともできる。
タイムゾーンの設定。これは所在地に連動していると思われたが、タイムゾーンを所在地と違う場所に設定することもできた。全世界のどこにでも設定可能で、もちろん東京に設定することもできた。
これでひととおりの設定が完了し、アメリカで使っているのと同じ状態で使えるようになった。
Alexaに「天気は？」と聞くと、アメリカの所在地の天気を知らせてくれるが、「東京の天気は？」と聞くと、東京の天気を知らせてくれるので、大きな問題はない。
Alexaに「今何時？」と聞くと、きちんと東京の時刻を知らせてくれる。これはタイムゾーンの設定に基づいているようだ。スケジュールやアラームなども日本時間が使えるので問題ない。
一応アメリカで使っていたのと同じように日本でも使えることは確認できたが、アメリカのAppストアやAmazonのアカウントがあったから使えたのであって、それがない人は使えないと思われる。
これからは「日本でも使えるのか」と聞かれたら、「人による」と答えることにする。
