カメが街を守る


こんなところにカメが4匹。向こう側にはタコの姿も。ここはサンフランシスコ・ダウンタウンの湾岸沿いの公園。

実はこのカメたちは鉄でできていて固定されている。しかし何でこんなところに。しかもみんな角っこの、今にも落ちそうなところに。そもそもこの湾曲した花道のようなコンクリート構築物の役割は何だろう。

本来の役割は不明だが、この花道の使い道をいろいろ推察するに、まずここは海のそばなので万一津波などが来たときは、ある程度海水の陸への浸入を防ぐことができる。ただし、それほど高くも長くもないので、少し大きな波が来たら役に立たない。

また、ここは公園なので散歩する人が疲れたときに座るのには都合がいい。ただしその場合、カメやタコは邪魔だ。うっかりその上に座ってしまったら、カメはまだしもタコはかなり痛い。

そして一番ありそうなのはスケートボードの練習だ。この位の高さの台はスケートボードで飛び乗るのにちょうどいい。ただしこんなところでスケートボードをやられたら周りの人にとっては危険で迷惑だ。

そこでカメやタコの役割が浮上する。「ここでスケボーをやるべからず」と看板を掲げるよりも、何気なくカメやタコを置いておく。景観上も実効性も優れたやり方だ。

アメリカは自由の国だが、何をやっても「かめへん」というわけにはいかない。

 

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