Verizonがデータ無制限プランを改悪


Verizonがデータ無制限プランを刷新したが、品質を落として料金を上げたとして不評を買っている。

今まで比較的評判の良かったデータ無制限プラン「Verizon Unlimited」はビデオがHD品質で、1回線の料金が月80ドルだった。8月23日に導入した新しい無制限プランの「Beyond Unlimited」は月85ドルなので、5ドルの値上げとなった。

加えて、ビデオをDVD品質(480p)に落とした月75ドルのプラン「Go Unlimited」も導入した。他にビジネス向けの「Business Unlimited」とプリペイドの「Prepaid Unlimited」も用意している。

Verizonの新無制限プラン(Verizonのニュースリリースより)

2月にVerizonがデータ無制限プランを復活したときは、T-Mobileのようにビデオの品質を落とすようなマネはしないと豪語していたが、今回の改定ではT-Mobileに追随した形となった。

いろいろと制限の多い他社の無制限プランなんか無制限プランじゃない、Verizonの無制限プランこそ真の無制限プランだと豪語していたが、結局他社と横並びになった。シンプルが一番と宣伝していたが、結局シンプルじゃなくなった。

不評の理由はそれだけではない。今までのデータ無制限プランではスマホでもタブレットでもビデオ品質は1080pだったのに、新しい「Beyond Unlimited」ではスマホの場合にはビデオ品質が720pに落ちる(タブレットは1080pのまま)。

その上、今までのデータ無制限プランやデータ上限付きのプランを使っていた顧客についても、新しいプランに変更しなければ料金は今までどおりとなるが、スマホのビデオ品質は720pに落とされる。

ビデオの品質が落ちると言っても、スマホで観る分にはほとんど変わらないとVerizonは説明している。

前言を翻して恥も外聞もなく他社に追随したということは、ネットワークの混雑がかなり深刻化していることを物語る。