AppleがiPhone 8/8 PlusとX(テン)を発表したが、iPhone 9はどうしたのかと心配されている。
iPhoneのモデル名称は、これまでは若干のイレギュラーはあったが、基本的なパターンは守られていた。基本的なパターンとしては、4、5、6、7といった比較的大きな進化の間に、4s、5s、6sといった「s」のつく比較的小さな進化があるというもの。ただし、5c、SEといったバリエーションや特別エディションが出ることもあった。
基本的なパターンで行くと、今回は7s/7s Plusが出て、8/8 Plusは来年に発表されるはずだった。
Forbesなどが伝えるように、8月の初めに7sと思われるダミーモデルが流出した際に、背面パネルがガラス製だったことがわかった。ガラス製の背面パネルは8で採用されると考えられていた。
7sでガラス製背面パネルが採用されると、ワイヤレス充電も7sで導入されることとなり、8で発表する目玉がなくなってしまうと心配された。
今回の発表で、今まで7sだと思われていたのは実は8だったことがわかった。これで、7sが飛ばされたことがはっきりした。
さらに今回の発表では8と同時にX(テン)が発表された。これで9も飛ばされたとの印象が拭えなくなった。実は9を飛ばした事例がある。MicrosoftはWindowsで9を飛ばして10を出した。これは7を古いと感じさせて10にアップグレードさせることを狙った、一種のマーケティング手法だと言われている。
ただし、Appleがこのマーケティング手法を使ったかどうかは定かではなく、iPhoneで9が飛ばされたかどうかもまだわからない。というのは、「テン」が「10」ではなく「X」であるからだ。つまり、これは基本的なパターンに基づく10ではなく、特別エディションのXである可能性がある。
とすると、次期iPhoneでは9/9 Plusが発表される可能性が未だ残っているということになる。
次期iPhoneの名称がどうなるのか、要注目。