Walmartがロボットを導入


Walmartが在庫管理用にロボットを導入する。

大手スーパーのWalmartは10月26日、在庫管理用にロボットを導入すると発表した。高さは約60センチで、片腕を真上に上げたようなタワーの先にカメラが搭載されている。

Walmartのブログより

これまで人手で行ってきた繰り返し行う業務や予測可能な業務をロボットに任せる。たとえば商品の棚を見渡して、品切れのもの、値段が間違っているもの、ラベルが間違っていたり貼られていないものがないかなどをチェックする。

このような定型的な業務をロボットに任せることにより、人間の従業員はもっと重要な、エキサイティングな業務(顧客対応、販売業務等)に集中することができるとしている。これにより、少なくとも今のところは人員を削減するわけではないようだ。

同社のロボット導入については既にアーカンソー州、ペンシルベニア州、カリフォルニア州の一部店舗で試験的に導入していたが、その結果を踏まえてさらに全米の50店に拡大することとした。

TechCrunchによれば、今回Walmartがロボットに任せる部分は3D(Dull、Dirty、Dangerousーだるい、汚い、危険)のうち「Dullーだるい」の部分だとしている。

ところで、同じような表現が日本にもある。過酷な職場環境を表す3K(きつい、汚い、危険)というものだ。このうち二つ目と三つ目が日米で共通なのは偶然ではない。

Wikipediaによれば、米国の「3D」は日本の「3K」から来たものだ。日本語の「汚い、危険、きつい」を忠実に「Dirty、Dangerous、Demeaning」と訳して米国に持って来たもの。

このうち、「Demeaning」はいくつかバリエーションがあり、「Demanding」や「Difficult」などが使われることもある。

TechCrunchが引用した「Dull』もそのバリエーションの一種。ロボットに任せる仕事としては適切だ。

日本にもだるい仕事はある。ロボットに任せる仕事として「Dull」を日本の3Kに入れるとすれば、訳語は「かったるい」あたりが適当か。

さらにバリエーションとしては「苦しい」、「キリがない」、「決まり切った」、「代わり映えしない」、「繰り返しが多くて困る」、「倦怠感を感じる」、「こんなはずじゃなかった」などが使われるのではないか。