Sprintが顧客にHuluをおごると発表した。今やワイヤレスサービスはビデオストリーミングをおごるのが主流だ。

Sprintは11月15日、ワイヤレスの無制限プランの顧客にHuluを無料で提供すると発表した。「Unlimited Freedom」プランに加入している顧客は11月17日からHuluの広告付きプランを無料で視聴できるようになる。
T-Mobileが9月にNetflixを顧客におごるという施策を実施したのに「インスパイア(感化)」されたものだ(真似とか追随とかいうマイナスイメージの言葉は使わないように一応配慮した)。AT&Tも既にHBOをワイヤレスの無制限プランの顧客におごっている。
今やワイヤレスサービスはビデオストリーミングをおごるのが主流になった。米ワイヤレス大手4社の中でビデオストリーミングをおごってくれないのはVerizonだけということになる。
もっとも、Verizonは「go90」という独自のビデオストリーミングサービスを無料で提供している。いくらこれが不評だからと言っても、競合サービスと手を組むのには抵抗があるかもしれない。
ところで、T-MobileがNetflixをおごってくれることになったときは、対象となるNetflixのスタンダードプランは月9.99ドルだったが、その後、Netflixは11月から料金を値上げすると発表した。
値上げ後のNetflixのスタンダードプランは月10.99ドルになるが、T-Mobileは、値上げに構わず「おごると言ったらおごるんだ」と言ってくれている。これは利用者にとってはお得感が増す結果となった。
一方、SprintがおごってくれるのはHuluの広告付きプランで、本来は月7.99ドルのもの。ところがHuluは今、キャンペーンでこれを月5.99ドルに値下げしている。Sprintにおごってもらう立場とすれば、お得感が減った気がしないでもない。
「もうちょっと高いのが良かった」という声が聞こえそうだ。