近所の住宅地を散歩していて気がついたことがある。道路に電柱や電線がなくて街並みがすっきりしていることだ。
電線がすべて地中化されているわけではない。一部地下に埋設されているところもあるかもしれないが、全部地下に埋めていたら手間やコストがかかって大変だ。
よく見ると、家の裏側に目立たないように電柱が立っている。家の裏側には木が植えられていることが多いので、電柱がそれに紛れて余計目立たなくなっている。
基本的には家の裏側、すなわち裏の家の敷地との境目や山林と宅地の境目辺りに電柱を立てて電線を張るようになっているようだ。やむを得ず電線が道路を横切る必要があるときには電柱も道路沿いに出現することもあるが、極力目立たないように立っている。
その結果、表の道路側はすっきりした街並みが保たれているというわけだ。
このすっきりした感覚は、以前どこかで感じたことがあるような。
そう言えば、日本の車のサイドミラーは、以前はボンネットの前方の両端に付けるフェンダーミラーしか基本的には認められていなかったが、1983年にドアミラーが解禁になった。ドアミラーになってから、ボンネットが随分すっきりしたように感じた。
そのすっきり感に似ている。