AAAの二重課金に悩まされている。オフィスに出向いて文句を言ったがなかなか解決されない。
自動車保険やロードサービスなどを提供するAAA(トリプルエー)は、住宅保険も扱っている。今回はその住宅保険で問題に遭遇した。
アパートに入居する際には、敷地内の人や物に損害を与えた場合にカバーされる住宅保険(テナント保険)に加入することが義務付けられている。保険会社はどこでもいいと言われたので、自動車保険でお世話になっているAAAの住宅保険に入った。
この保険は毎年更新される。今年8月にこの住宅保険の更新の案内が来たのでAAAのwebサイトで更新の手続きをして、年額の保険料(180ドル)をクレジットカードで支払った。事件はそのときに起こった。
正常に支払いができたかを確認するため、クレジットカードのweb明細書を見たら、同じ日に同じ項目で180ドルが2回課金されていた。
アメリカではこのような間違いは日常茶飯事だ。オンラインで申告すると通常はすぐに訂正してくれる。クレジットカードのwebサイト上で1回分の支払いを返金してくれるよう申告した。
クレジットカード会社から、返金の処理が完了したとの通知が来た。念のため、クレジットカードの明細を見たら、2回分が返金されていた。1回分だけでよかったのに。何でも2回ずつ処理するシステムなのか。
明細によると1回目の返金はこちらからの申告によりクレジットカード会社が返金の処理をしたというような説明があったが、2回目の返金は特にそのような説明ではなく、AAAの側から一方的に返金したような形になっていた。
こちらから申告した返金とAAAの自発的な返金が重なってしまったようだ。
結局、二重に課金されて二重に返金されたので、全然支払いをしていないことになる。これでは保険がキャンセルされてしまう。保険は必要だから、9月に再度1回分の支払いをした。
クレジットカードの明細書を見たら、今度はきちんと1回分が課金されていた。
これで一件落着と安心していたら、しばらくしてAAAから未だに支払いがないとの督促が来た。きちんと支払って、レシートもメールで受け取っていたので、これは単純なミスだろう、そのうち担当者が気づいて訂正してくれるだろうと思い、そのまま放っておいた。
またしばらくしてAAAから再度督促が来た。今度払わなかったら保険はキャンセルになると書いてあった。キャンセルを避けるためにはこの金額を支払え、と1%の遅延利息まで付けて請求してきた。
これは大変だ。このまま放っておくと、保険がキャンセルされた上、料金滞納の記録が残り、クレジットヒストリーに傷がついてしまう。電話で文句を言っても確かに支払ったという証拠を見せられないので、証拠を携えてAAAのオフィスに文句を言いに行った。
オフィスの担当者に事情を説明すると、担当者は別の部署に電話をかけてしばらく確認していた。そして確認ができた。支払いは確認したが既に返金されているので、今は支払いがない状態になっていると言う。
おそらく最初の2回の課金と2回の返金のことだろう。スマホでクレジットカードの明細を出して、ここで2回支払いをして、ここで2回返金されて、ここでもう1回支払いをしているので、支払いは済んでいる、と説明した。
ところが担当者は、システム上は支払いされていないことになっている、と譲らない。じゃあどうすればいいのかと聞くと、クレジットカード会社に連絡して返金してもらえばいいとアドバイスをもらう。
とりあえず、保険がキャンセルされてしまうと困るので、一時的に二重払いにはなるが一旦AAAの請求どおりに支払い、クレジットカード会社に文句を言って9月に支払った分を返金してもらうことにした。
自宅に戻りクレジットカード会社に電話した。インドなまりの英語で聞き取りにくい。とりあえずこちらの言い分を伝えた。担当者がわかりにくい英語で何か説明を始めたが、電話が途中で切れてしまった。
こちらからまたかけ直した。別の担当者が出たが、やはりインドなまりの英語。インドのコールセンターにつながっているらしい。「トリプルエー」のことを「エーエーエー」と言っている。大丈夫かいな。
再度こちらの言い分を伝えると、担当者はすぐに別の担当者に替わった。今度はアメリカなまりの英語、というか普通の英語。
担当者が言うには、この取引については10月に既に返金処理済みだという。次の明細書に出てくるから確認するようにとのこと。もしこれが本当だとすると、AAAが支払われていないと言い張っているのも説明がつく。
しかし10月に返金処理済みなら明細書に出ていてもよさそうなものだが、そのような処理をした形跡は何もない。きちんと返金処理がされているのかどうか、どうも怪しい。
とりあえず、次の明細書が出るのを待つこととした。