Apple Watchの販売でVerizonがリード


2017年第4四半期のApple Watchの販売はVerizonがリードした。

Apple Watch Series 3(Appleのホームページより)

Counterpoint Researchの調査結果をFierceWirelessが紹介。スマホの飽和状態に直面し、どのキャリアも「スマホの次」を模索している状況においては重要な動向だとしている。

同調査会社のJeff Fieldhack氏によれば、2017年第4四半期のApple Watchの販売台数は290万台。そのうち米キャリア大手4社が97万5,000台を販売した。なお、Appleは直販で約半数を販売した。

Apple Watchの販売チャンネルの中で、キャリアの販売チャンネルが最も勢いよく伸びており、中でもVerizonが先頭を走っているとしている。

Verizon自身も、同第4四半期決算発表の中で、ポストペイドのコネクテッドデバイスが55万件の純増で、これは「ウエアラブル」に牽引されたものだとしている。同第3四半期のコネクテッドデバイスもやはり「ウエアラブル」に牽引されて23万8,000件の純増となった。なお、Verizonはこの第3四半期から決算発表において「ウエアラブル」の功績を伝えるようになった。

AppleがWatchをセルラー回線につながるようにしたのが、2017年9月にリリースしたSeries 3から。これをきっかけに、VerizonがApple Watchの販促活動を活発化させ、その成果が現れていると見ることができる。

ちなみに、Verizonは現在、Apple Watchのプラン料金(月10ドル)を3か月無料にした上、アクティベーション料(30ドル)も免除するという、総額60ドル相当のプロモーションを実施中。

Verizonの販売サイトより

 

T-Mobileも現在、Apple Watchを50ドル割引するプロモーションを実施しているが、これは毎月請求書上で少しずつ調整して24か月で50ドルの返金になるというもの。T-Mobileにしてはあまり気前がいいとは言えない

Verizonの方がT-Mobileよりも積極的なプロモーションをしている珍しいケースだ。