Xfinity Mobileはうまく行っているのか

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Comcastが2017年5月に開始したMVNOサービス「Xfinity Mobile」はうまく行っているのかいないのか。

Comcastのホームページより

こんな疑問を持ったのは、T-Mobileのジョン・レジャーCEOが、2017年第4四半期の決算発表の際に、Xfinity Mobileのことを「irrelevant(的外れ)」だとか「incompetent(無能)」だとさんざん貶し、こんなもの誰も使いたいと思わないし、うまく行くはずがないと断言していたからだ。

同CEOが他社を貶すのは珍しいことではない(同様のサービスを予定しているCharterについては「irrelevant squared(的外れの2乗)」と貶していた)が、そんなに貶すということは、逆に脅威に感じているのではないかと勘ぐりたくもなる。

そもそも、Xfinity Mobileは誰でも利用できるわけではなく、ComcastのXfinityインターネットサービスを利用していることが条件なので、まずComcastの提供地域に住んでいる必要がある。

料金はデータ無制限のプランで月45ドルと比較的魅力的だが、これはXfinityインターネットサービスの中でも高額のプランを使っている顧客向けで、低額プランだとモバイルの無制限プランは月65ドルになってしまう。

こういう格差社会を助長するようなところも好感が持たれず、サービス開始前からあまり評判は良くなかった。Forbesなども「Xfinity Mobileはよく見るとあまり良くない」と評していた。

それでもComcastは2017年第4四半期の決算で、Xfinity Mobileの顧客は18万7,000件の純増だったと発表した。同四半期のSprintのポストペイド電話は18万4,000件の純増だったから、それに匹敵するどころか、それをやや上回る。

自社のサービスの顧客に限定し、大手キャリアに比べると特に大々的な宣伝もしていないのに、これだけの顧客を獲得するとは。これはうまく行っている方ではないのか。

アナリストのJeff Kagan氏も、Xfinity Mobileは「うまく行っている」と評価している。同氏によれば、そもそもComcastがXfinity Mobileを導入した狙いは、既存の顧客をつなぎとめること。そのために「sticky bundle(粘着性の強いバンドル)」を創り出すことが目的だ。

その目的からすれば、開始から7か月で40万件近い顧客を獲得したのはすべて「うまく行っている」結果であり、今のところ成功していると言えるとのことだ。

だから同氏によれば、上記のジョン・レジャーCEOの批評こそ「的外れ」だということになる。