VerizonとAT&TではGalaxy S9が買えなかった


Galaxy S9を買おうと思ってキャリアのショップへ行ったら、VerizonとAT&Tでは対応上の問題で買えなかったが、T-Mobileでは気持ちよく買えたという話。

Samsungのホームページより

Chris Matyszczyk(クリス・マティスチック)氏がCNETに寄稿したもの。同氏は長年のiPhoneユーザで、回線はAT&T。他にモバイルホットスポットのJetpackも持っており、これはVerizonの回線。

このほどSamsungから新しくGalaxy S9が出たので、どんなものか、実際に買って使ってみることにした。

これまでの経験から、キャリアのショップの店員はSamsung製品を売りたがるので、S9が欲しいと言えば喜んで説明してくれるだろうと予想した。

まずはVerizonのショップへ行ってみた。店に入るといきなりS9の大々的な展示に遭遇。男性店員が一次対応してくれた。Verizonのアカウントは既に持っており、現在Jetpackを使っているが、このアカウントにS9を追加したいと伝えた。

彼はリストに名前を書き込み、担当者が来るまで待つようにと言って、向こうへ行ってしまった。

しばらく店内を見て回ったが、なかなか担当者が来ない。

そのうち店内を見尽くした。まだ担当者は来ない。あとどのくらいかかるのか、誰も教えてくれない。声をかけてくれる人もいない。15分くらい経っただろうか。とうとう待ち切れなくなって店を出た。

車を飛ばしてAT&Tのショップへ行ってみた。店内ではS9の展示はそれほど目立たなかった。Verizonと違ってS9の販売に力を入れているようには見えなかった。

すぐに男性店員が一次対応をしてくれた。リストに名前を書き込み、次に手の空いた担当者が対応すると説明してくれた。

またしばらく店内を見て回った。展示されていた全部のスマホを見尽くした。まだ担当者は来ない。

一次対応してくれた店員はテーブルに寄りかかってスマホをいじっている。もう10分くらいそのままだ。彼は対応できないのか。

店内にはもうひとり手の空いている店員がいたが、彼も対応できないのか。

待ち切れなくて店を出ることにした。出掛けに一次対応してくれた店員の前を通ったが、スマホから目を離そうともしなかった。

店を出て、歩いて10分もかからないところにあるT-Mobileのショップに行ってみた。

ここで駄目なら、今日はS9の厄日ということだ。

店内に入ると女性店員が対応してくれた。リストに名前を書き付けるのかと思ったら、そうではなかった。何を探しているのかと聞いてきた。何と、彼女は向こうへ行ってしまうこともなく、担当者が来るまで待つようにとも言わない。その場で引き続き対応してくれた。

我々が立っていた場所のすぐそばにiPhone Xが展示されていたので、これはどうかと聞いてみた。

彼女は「アイフォン・エックス」と呼んでいた。「最初はあまりいいと思わなかった。Face IDが不気味だった。でも使えば使うほど好きになってきた」と言う。彼女も長年のiPhoneユーザで、「そのうちXを買うつもり」とも言っていた。

「S9はどう?」と聞いてみた。

「トレーニングを受けたけど、すごいと思った。とくにカメラがすごい。カメラはXよりいいと思う」と言う。S9用の小さなディスプレイツールを使い、暗いところで写真を撮るデモをしてくれた。結果は上々。

次にいくつかのプランの説明をしてくれた。購入後、14日以内なら取り消しができることも教えてくれた。

彼女の対応ぶりを見て、これが販売員というものだ、と感銘した。最高の対応だと思った。

今住んでいる地域はT-Mobileの電波があまりよくないという噂があることを伝えてみた。彼女は電波を改善するための3つの方法を提案してくれた。どれも効果があるとは思えなかったが、できる限りの方法を示してくれたことには好感が持てた。

「これ、ください」と伝えた。

もちろん、VerizonやAT&Tのショップが全部あんなひどい対応だと言うつもりはないし、T-Mobileのショップが全部こんなにいい対応だと言うつもりもない。

ただ、一担当者の対応次第で顧客の考えは変わる。それが営業というものだ。