T-MobileがKickBackを終了


T-Mobileが「KickBack」を4月12日に終了する。

「KickBack」とは、T-Mobileの無制限プラン「T-Mobile ONE」において、1か月間のデータ使用量が1回線につき2GB以内だった場合に最大10ドルを返金してくれるというもの。2017年1月に導入した。

ポストペイドの顧客が対象となるが、これを利用するためには申込みが必要で、4月12日の時点で申込済の顧客は引き続き利用できるが、それ以降は新たな申込みはできなくなる。

データをあまり使わなかったら料金を一部返金してくれるという、とても良心的な施策と言えるが、終了してしまうとは残念だ。

TmoNewsによれば、KickBackはデータをあまり使用したくない顧客のためのもの。ところがT-Mobileの顧客はほとんどがデータをたくさん使いたい顧客。T-Mobileの顧客は他社の顧客よりもデータ使用量が多い。そのため、この制度の利用率はとても低い。もっと多くの顧客が望む施策に注力することにした、というのが終了の理由だ。

一応もっともな理由ではあるが、せっかく導入した施策なのだから、1年ちょっとで止めることもないのではないか。

通常ならデータの使用が2GB以内に収まることはまずないが、たとえば在宅勤務の場合などで、ずっとWi-Fi環境で過ごすこともありえないことではないので、2GB以内に収まることもないとは言えない。

他社と違ってカスタマーフレンドリーな会社であることを示す差別化要素にもなると思うのだが。返す返すも残念だ。