Uberのドライバーは請負人との判決


Uberのドライバーは正社員ではなく請負人だとの連邦判決が出た。

Uberのドライバーが正社員か請負人かについては数年前から問題になっており、集団訴訟にもなっていたが、一応、請負人として整理することで和解が成立していた、

ただ、和解を拒んだドライバーもいて、抗議活動をしたり訴訟を起こしたりしていた。今回の判決はそのような訴訟の1つで、UberBLACKのドライバー3人が、自身を含め同様の境遇にあるドライバーを代表して、2016年2月にフィラデルフィア連邦地裁に提訴していた。実態は正社員であるのにそれなりの待遇を受けておらず、連邦法に違反しているというのが主な主張。

Reutersによると、同地裁は4月11日、Uberのドライバーは請負人だとの判断を下した。Uberのドライバーに対するコントロールは、正社員だとみなされるほど強くはなかったと判断した。

ドライバーは好きなときに働くことができ、空車時には居眠りしたり、個人的な買い物をしたり、タバコを吸ったりすることも自由にできるということも考慮された。

これまで州レベルでは同様の裁判があり、たとえばフロリダ州では同様に請負人だとの判決が出ていたが、カリフォルニア州やニューヨーク州では逆にドライバーは正社員だとの判決が出ていた。

Uberのドライバーに関して連邦レベルでこの種の判決が出るのは初めてのこと。この判決に対してUberはもちろん歓迎しているが、原告側は控訴するとしている。

2か月前には食事の出前サービスのGrubhubのドライバーについて、サンフランシスコの連邦地裁が請負人だとの判断を下している。

「ギグ・エコノミー」にとっての先例ができつつある。