Galaxy S ⅢのCM攻勢


Samsung Galaxy S ⅢのテレビCMが流れ始めた。AppleのCMにイメージがよく似ている。

Galaxy S ⅢのCMより

ほとんど音楽と映像と文字だけで、人と人をつないだりいろいろ楽しいことや便利なことができることを表現している。最後にSamsungの社名とキャリア(今のところ見かけたのはSprintのみ)の社名がそれぞれ表示される。キャッチフレーズは「Designed for Humans」。

Ad Ageによると、Samsungは米国でのGalaxy S IIIの販促のために、Samsung Mobile USAの歴史上最高となる多額の広告宣伝費をつぎ込む。具体的金額は明かされていないが、2011年にはGalaxy製品の宣伝に1億4200万ドル費やしている。2010年の7900万ドルから大幅アップだ。2011年はGalaxy S Ⅱの宣伝費だけで6400万ドルだった。今回はそれを大きく上回ることになる。

これに加えて、AT&T、Verizon、T-Mobile、Sprint、US Cellularもそれぞれ広告を打つだろうから、Galaxy S Ⅲの宣伝はすごいものになりそうだ。

一方で、6月21日から米国で販売開始されたGalaxy S Ⅲは前評判が良かったため、予約が好調だったが、供給が追いついていない。T-Mobileを除き、各ショップの店頭に在庫がないのはもちろんのこと、予約分の発送も遅れが出ているようだ。

せっかく宣伝しても販売できないのでは、多額の宣伝費を投じた甲斐がない。Samsung自身はこんなに売れるとは思わなかったのだろう。普通ならうれしい誤算となるところだがそうもいかない。ただ、じらされるほど欲しくなるという側面もあるから、今後の供給体制と売れ行きを見守ることとしたい。

なお、このような状況を受けて、BarclaysはGalaxy S Ⅲの販売予測を、第2四半期は800万台だったのを650万台に修正した。その代わり、第3四半期は100万台増やして1500万台に。生産能力の100%を販売しきれるかどうか、iPhone 5が出るまでに結果を出さないといけない。

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