T-MobileがAT&Tのワイヤレスサービスの旧無制限プランの顧客救出に乗り出した。
AT&Tの旧無制限データプランは2010年に廃止されたが、その時点で加入していた顧客には引き続き旧プランを使い続けることができる「グランドファーザー」制度が適用された。
ところがAT&Tはこの旧無制限プランを7月から値上げすると発表した。現行の月40ドルが値上げ後は月45ドルとなる。
実はこのプランは過去に2回も値上げされている。2016年2月に30ドルから35ドルになり、2017年3月に35ドルから40ドルになった。毎年5ドルずつの値上げだ。
これはけしからん、とT-Mobileが動き出した。
T-Mobileに言わせれば、「グランドファーザー」のプランを3回も値上げするなんてひどい、AT&Tは「グランドファーザー」の意味をわかっていない。
「グランドファーザー」というのは同じ条件を維持すること。何回も値上げするのは「グランドファーザー」じゃない。顧客を騙すのもいい加減にしてもらいたい。
そういうわけで、T-Mobileは6月20日からWTH(Why the Hike)セールを敢行する。
AT&Tの旧無制限プランからT-Mobile ONEに乗り換えた顧客に対し、250ドルのプリペイドカードを進呈する他、旧端末を下取りに出すことを条件にAT&Tのサービスの解約に伴うコストを最大650ドル負担する。すなわち、合計で最大900ドルの支援をする。