Amazonがもたらす新規ビジネス


Amazonが新規ビジネスのオーナーを募集している。

CNBCによれば、Amazonは小規模の配達ビジネスを立ち上げたいビジネスオーナーを募集している。

Amazonの全米75か所の配送センターから配達先までのラストマイルの配達業務を担当する。これを事業とする新規ビジネスの立上げをAmazonが支援しようというもの。

配達に使用する車両はプライムのロゴをあしらったバンを最大40台Amazonから借りることができる。配達スタッフのユニフォームや帽子もAmazonが提供する。

ドライバーの採用や管理はオーナーの裁量で行う。ガソリン代や保険料や福利厚生にかかる費用にはAmazonから補助が出る。

最低1万ドルの資金があれば開業でき、20台から40台の車両を運行して年間で7.5万ドルから30万ドル稼げる可能性があるそうだ。

ビジネスオーナーにとっては顧客が既に多数いて、配るべき荷物は山ほどある状態だろうから、営業に腐心する必要もなく、リスクは比較的低いと思われる。

もちろん、Amazonにとっても現状よりコスト削減になることが前提だ。

配送コストの増大はAmazonにとって大きな課題。2015年には115億ドルだったのが、2017年には217億ドルに膨れ上がり、さらに上昇傾向を続けている。

新規ビジネス立ち上げの機会と支援を提供することで、Amazon自身の課題も克服しようという、一石二鳥を狙ったもの。さらにドライバーの雇用を増やすことにもなるので、一石三鳥か。

ただし、既存の運送業者や郵便局やそこで働く人たちは打撃を受けるかもしれないので、一石2.5鳥くらいにしておこう。